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ヴィッセル神戸の“公式コネクター”とは? Takiさんが語る、人と人をつないだ先にあるもっといい未来

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サッカーを通じて、人と人をつないでいく——。2025年10月より、ヴィッセル神戸の魅力をより多くの人へ届けるヴィッセル神戸公式コネクターに就任したTakiさん。日本で生まれ、幼少期にはフランスでサッカーを経験し、その後はフィリピンで芸能活動を行うなど、さまざまな国・文化の中で暮らしてきた。そんな彼女が大切にしているのは、“違い”を楽しみながら、自分から一歩を踏み出すこと。サッカーとの出会い、海外生活で培った価値観、そして「Give Back」の活動。その歩みをたどりながら、Takiさんがサッカーを通じて描く「もっといい未来」について聞いた。

取材は、8月15日にノエビアスタジアム神戸で開催された2026/27明治安田J1リーグホーム開幕戦にて行った。

——まずはじめに、「コネクター」とは具体的にどんなことをされるお仕事なんですか?

「わかりやすく表現すると、『人と人をつなぐ仕事』だと思っています。サッカーやヴィッセル神戸のことが好きな人はもちろん、まだあまり詳しくない人、これからサッカーのことを知りたいと思っている人など、いろいろな人同士をつないで、魅力を発信していけたらいいなと考えています」

——ヴィッセル神戸公式コネクターへの就任が決まったときは、どんな気持ちでしたか?

「最初は『え!? 何かの間違いじゃない!?』という感じでした(笑)。驚きが大きかったのですが、自分自身も子どもの頃にサッカーをやっていて、人生の一部だと思っていたので、すごくうれしかったです。わたしも大人になってからヴィッセル神戸と出会い、改めてサッカーの魅力を感じたひとりなので、同じようにわたしをきっかけにヴィッセル神戸やサッカーを知ってくださる方がいたらうれしいなと感じて『ぜひやりたい!』と思いました」

——Takiさん自身もサッカーをされていたということですが、はじめはどんなきっかけだったんですか?

「子供のころフランスに住んでいた頃に、学校で習う機会があったんです。そこでゴールキーパーをやっていました。なので、サッカー自体は小さい頃から身近な存在でした。ゴールキーパーってみんなとは少し違うポジションで、後ろからチーム全体を見ることも多いので、子どもながらに「みんなで守る」とか「チームで戦う」という感覚は経験できたのかなと思います。その後はサッカーから少し離れていましたが、大人になって改めて試合を観たときに、プレーしていた頃とはまた違う楽しさを感じました。選手のみなさんのプレーはもちろん、ファン・サポーターのみなさんの応援やスタジアムの熱気もすごくて『やっぱりサッカーって楽しい!』って。そこからどんどん興味を持つようになりましたね」

——ヴィッセル神戸や、神戸という街にはどんな魅力を感じていますか?

「たくさんあるのですが、真っ先に思い浮かぶのは、選手のみなさんやファン・サポーターのみなさんの情熱ですね。特にこのノエビアスタジアム神戸(ノエスタ)の迫力はすごいですし、心を動かされます。街の魅力でいうと、文化と自然の調和が素敵だなと思います。空が広くて山と海に囲まれていて、そこに洋風の館やレストラン、カフェなどが点在している。自然の中で、さまざまな国の文化が混ざり合っている印象です。そういったところが好きですね。あと、ごはんがおいしい。神戸牛などの名物はもちろん、ノエスタのスタジアムグルメが大好きで、毎回たくさん食べています(笑)」

Takiさんの想いのこもった言葉が、人と人をつなぐきっかけとなる。

——Takiさんはこれまで、日本、フランス、フィリピンで生活されてこられたとお聞きしました。異なる文化や価値観を持つ人たちと暮らす中で学んだことはありますか?

「人と『違うこと』をあまりネガティブに考えないようになりました。自分にとっては当たり前のことでも、異なる国や文化では、考え方がまったく違うこともあります。最初は『なんでだろう?』と思っても、話してみると『そういう考え方もあるんだ』と気付くことがたくさんありました。自分の当たり前を相手に押しつけないこと、そして相手のことを知ろうとする姿勢は、常に大切にしています。また言葉が通じず、苦労した経験がある人も多いと思います。わたしはいまでも、なかなか思い通りに伝わらないと感じることがあります。でも、自分からコミュニケーションを取ることが大事。待っているだけではなく、自分から心を開くと、相手も心を開いてくれることが多い気がします。こうしたことを心がけていますね」

——サッカー界でも、幼い頃から海外の環境にチャレンジする子どもたちがいます。彼らにかけてあげたい言葉はありますか?

「完全に馴染もうとしなくていいよ、と声をかけてあげたいです。慣れない環境に行くと、どうしてもうまくいかなくて、自分の個性を出せないことがあると思います。たとえば言葉が通じなかったり。でもそれは普通のこと。『Universal Language(世界共通語)』という言葉の概念があると思うのですが、サッカーをしてパスを出せば、それがコミュニケーションになる。サッカー用語を使って話せば、それだけで通じることもありますよね。そうやって少しずつ馴染んでいって、間違えてもいいから話してみたり、分からないことは聞いてみたり、自分から一歩動いてみてください。せっかく海外に行くなら、日本との違いも含めて全部楽しんでほしいです」

——Takiさんはフィリピンで芸能活動をしていた頃から、「Give Back」という慈善活動にも取り組んでいると伺いました。どんな想いや考えがあって取り組んでいるんですか?

「さまざまな事情で親と暮らせない子どもたちが生活する施設を定期的に訪問したり、寄付をしたりしてきたのですが、それは自分がこれまでたくさんの方からいただいた恩を、自分のところで終わらせるのではなく、今度は自分が誰かにつないでいきたい、という思いが原点にあります。15歳ではじめて芸能活動のお給料をいただいたときに『このお給料を本当にいただいていいの?』と感じたんです。もちろん自分の活動に対する正当な対価としていただいている一方、そのわたしをたくさんの人が支えてくれている。だからこそ、恩返しの気持ちで『Give Back』をはじめました。自分の行動で誰かが少しでも笑顔になって、優しさや想いが少しずつ広がっていったら素敵だなと思います。これからも自分にできる形で続けていきたいです」

——syncSPORTS by Rakutenでは「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」というスローガンを大切にしています。Takiさんは「もっといい未来」という言葉から、どんな未来を想像しますか?

「『みんながいっしょに楽しめる未来』を思い浮かべました。スポーツって、年齢や国籍、話す言葉が違っても、ともに楽しめるものだと思うんです。わたし自身、いろいろな国や文化の中で生活してきましたが、言葉が通じなくても、音楽やスポーツのように同じものを楽しむことで、自然と距離が近くなることを感じてきました。スポーツをきっかけに、普段だったら出会わなかった人同士が出会ったり、お互いのことを知ったり、誰かを応援したりする。そうしたポジティブな輪がもっと広がっていく未来になったら素敵だなと思います」

——その「いい未来」に向けて、Takiさんができることを教えてください。

「まずはわたし自身がヴィッセル神戸やサッカーを思いきり楽しむことだと思っています。わたしが楽しんでいる姿を発信することで『サッカーは詳しくないけど行ってみようかな』と思ってもらえるかもしれません。特に同世代の方や、まだスタジアムで試合を観たことがない方にとっては、最初の一歩って意外とハードルがあると思うんです。わたし自身も、子どもの頃にサッカーをしていて、大人になって改めてサッカーの楽しさに出会いました。だからこそ、今度はわたしが誰かにとっての『最初のきっかけ』になって、実際にスタジアムに来た方が『楽しかった!』『また来たい!』と思ってくれたら、コネクターとして一番うれしいです」

国や言葉、文化が違っていても、同じプレーに歓声を上げ、同じ瞬間に心を動かされる。サッカーには、人と人の間にあるさまざまな壁を越えていく力がある。異なる文化の中で暮らし、自らもサッカーに魅了されてきたTakiさん。まずは自分自身が思いきり楽しみ、その姿を発信する。そして、誰かがスタジアムへ足を運ぶ「最初のきっかけ」になる。そんな一歩の積み重ねが、人と人をつなぎ、みんながいっしょに楽しめる「もっといい未来」へとつながっていく。

正面看板の前でモーヴィ、楽天の公式キャラクターお買いものパンダといっしょに撮影。

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PHOTO:Nao Mizoguchi
TEXT : Kodai Wada
EDIT : Yohsuke Watanabe,Satoru Komura (IN FOCUS)

  • ヴィッセル神戸公式コネクター
    Taki

    2000年4月21日生まれ、静岡県出身・パリ育ち。英語、フランス語、タガログ語、日本語の4か国語を自在に操るマルチリンガルであり、Z世代のグローバルアイコンとして幅広く活動。学生時代にはサッカー(ゴールキーパー)の経験を持っており、ダンスヴォーカルグループ「FAKY」のメンバーとしてアーティスト活動を開始。2024年にグループとしての活動を終え、現在はモデルなどマルチに活動中。
    https://www.instagram.com/taki_saito/

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