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やり投の武本紗栄とアスリートシェフshumaがセッション! 料理しながら話す「スポーツと食」のこと

武本紗栄とアスリートシェフshuma

日頃から食に気を配るアスリートと、食のプロであるアスリートシェフ。その2人がキッチンに立ったら、どんな話が飛び出すんだろう?同年代の2人が料理をしながら交わす、さまざまなトピックに花が咲いた楽しくておいしいクロストークをお届け!

ともに1999年生まれの武本選手とshumaさん。楽天チャリティイベントで顔を合わせたことはあったものの、こうして2人でじっくり話すのは今回がはじめて。ともにこの日を楽しみにしていたという。

今回の料理テーマは、武本選手が気になっていた「疲労回復を意識したレシピ」。リクエストを受けてshumaさんが考案したのは、『豚ヒレ肉と夏野菜の軽いトマト煮』と『サーモンとアボカドの冷製ZENBパスタ』の2品。おいしい料理が完成するまで、日々の食事やコンディショニングについての会話が弾む。

普段から自炊しているという武本選手。shumaさんの慣れた手さばきに早くも興味津々。

shuma「今回のテーマは『疲労回復』です。武本さんはどんなことを意識していますか?」

武本「疲労回復にはお肉がいいと聞くので、試合後は豚肉や牛肉を食べる日が多いです」

shuma「ぼくもアスリート向けの食事にお肉を使うことが多いですよ」

武本「よかった、合ってた(笑)。でも、それ以外になにを食べるのが正解なのか、よく知らなくて。『疲労回復には睡眠!』って思っているくらいです」

shuma「睡眠は大切ですね(笑)。ぼくが肉をよく使う理由は、身体づくりに必要なタンパク質を摂ってほしいからなんです。ヒレやランプ、ロースなど、脂質が少なめの部位がおすすめです」

武本「そうなんや! タンパク質のほかに、摂っておきたい栄養素はありますか?」

shuma「鉄分やビタミンも意識して摂りたい栄養素ですね。特に女性は鉄分が不足しやすい傾向があるので。今日はタンパク質や鉄分、ビタミンを意識したレシピを考えてみました」

武本「楽しみです! よろしくお願いします」

1品目:豚ヒレ肉と夏野菜の軽いトマト煮

【材料】(1人前)
・豚ヒレ肉 200g
・玉ねぎ 1/4個
・オクラ 4本
・とうもろこし 1本
・かぼちゃ 1/4個
・ミニトマト 8個

【調味料】
・にんにく 1かけ
・塩 お好み
・はちみつ 大さじ1
・コンソメ 小さじ1
・ケチャップ 大さじ2
・中濃ソース 大さじ2
・酒 大さじ1
・イタリアンパセリ お好み
・オリーブ油 大さじ1
・小麦粉 大さじ2

【調理方法】
①豚ヒレ肉の水気をペーパーでとり、軽く塩を振って5分ほど置く。出てきた水分をペーパーで再びとって、小麦粉をまぶす。
②レンジで野菜を加熱。オクラはヘタを落として600Wで40秒、とうもろこしは皮をむいて600Wで2分、かぼちゃは食べやすい大きさにカットして600Wで3分半が目安。
③玉ねぎをくし切り、ミニトマトを縦半分、にんにくをみじん切りにする。
④フライパンにオリーブ油をひき、①を弱火で焼く。
⑤焼き色がついたら②③を加えて軽く塩を振り、しんなりするまで炒めて酒を加える。ミニトマトとかぼちゃは少し潰しながら、ソースにするイメージで混ぜ合わせる。
⑥⑤に調味料を入れて軽く煮立たせたら、仕上げにイタリアンパセリを振って完成!

【調理のコツ】
・豚ヒレ肉は強火で焼くとパサつきやすいため、火加減に注意しながら弱火でじっくりと焼く。
・かぼちゃの皮は栄養豊富!苦味が気になる人は調理前に少し削ぎ落とすのがポイント。

【shumaさんのオススメポイント】
・ヒレは豚肉のなかでもビタミンB1や鉄分(ヘム鉄)が豊富で、疲労回復に向いた食材。高タンパクかつ低脂質なので美容にも効果的。
・おくら、とうもろこし、かぼちゃなど、栄養価の高い夏野菜がいっしょに摂れるレシピ。

「ビタミンB1やタンパク質を中心に、疲労回復に効果がある食材をふんだんに使用しました。しっかりとした味付けにトマトの酸味、はちみつとかぼちゃの自然な甘みがマッチします」(shuma)

2品目:サーモンとアボカドの冷製ZENBパスタ

【材料】(2人前)
・サーモン刺身用 120g(1柵)
・アボカド 1個
・ZENBスパゲティ 160g

【調味料】
・塩麹 大さじ1と1/2
・豆乳 大さじ2
・鰹節 2g
・すりおろしにんにく 1/4個
・オリーブ油 大さじ2
・レモン汁 1/2個分
・塩 お好み
・塩(茹で汁用) 水に対して1%量

【調理方法】
①サーモン、アボカドをサイコロ状にカットし、調味料を合わせたボウルに入れ、冷蔵庫で冷やしておく。
②塩を入れて湯を沸騰させ、ZENBスパゲティを表記時間通りに茹でる。
③茹であがったらザルにあげ、冷水で締める。
④氷水を張ったボウルで再度締め、ペーパーでしっかりと水気をとり、①に合わせてよく混ぜる。
⑤塩で味を整え、器に盛り付けたら完成!

【調理のコツ】
・冷製パスタはいかに“冷やすか”がポイント!氷をつかってしっかりと冷やす。
・ZENBスパゲティを氷水で締める際、塩を少し加えることで味がさらによくなる。
・塩麹が味の決め手!少し加えるだけで風味が増すので、様子を見ながら足していこう。
・にんにく感を抑えたい人はすりおろさず、ボールにこすって香りづけを。
・ZENBスパゲティと調理料を混ぜたとき、パサつきを感じるようなら豆乳とオリーブオイルを少し加えて濃度を調整。

【shumaさんのオススメポイント】
・サーモンは疲労回復に役立つ必須アミノ酸を多く含む食材。
・アボカドや豆乳など、コクのある食材にレモンを加えることでさっぱりとした口当たりに。鰹節を入れると旨味が倍増!

「黄えんどう豆の粉でつくったZENBスパゲティは、糖質オフで植物性タンパク質が豊富。グルテンフリーの人にもおすすめの食材です(※)」(shuma)

※糖質は日本食品標準成分表2015年マカロニ・スパゲッティ乾麺100gあたりで比較。ZENBスパゲティ乾麺100gあたりの糖質量49.6g(分析による推定値)。グルテン濃度は10ppm以下。小麦に敏感な方や重篤なアレルギー症状のある方は医師にご相談ください。植物性たんぱく質は分析による推定値。

手際よく調理を進めていくshumaさん。野菜類は電子レンジをうまく使いながら時短していく。

shuma「武本さんは苦手な食べものとかありますか?」

武本「昔は苦手な食べものがけっこうありましたが、いまはなんでも食べるようにしています」

shuma「それは栄養バランスを考えて?」

武本「そうです。苦手な鶏むね肉も、ミンチにして食べたりします。特に試合前は脂質の量を調整するので鶏肉を使った料理が増えるんですよね」

shuma「好き嫌いがあるアスリートも意外といるので、自分で工夫して食べているだけでもすごいと思いますよ。試合前のエネルギー補給はどうしていますか?エネルギー補給としてカステラを食べる選手もいたりしますけど」

shuma「わたしはバナナが多いです。それかゼリー系。お腹の空き具合によってはおにぎりを食べるときもあります」

会話を進めていく中で、ともに神戸市に住んでいたという共通点も見つかった。

武本「さっき、タンパク質や鉄分が大切だという話がありましたが、お肉以外におすすめの食材はありますか?」

shuma「カニやエビなどの甲殻類とか、あとはタコやイカなんかもおすすめです」

武本「魚介類は好きなのでよく食べます。タコも大好き!」

shuma「魚介類のなかには、体に必要なオメガ3脂肪酸を多く含むものもあります。酸化や加熱でその栄養素が失われてしまうこともあるので、調理法を意識することが大切です」

武本「お魚料理って、塩以外にいろんな調味料が使われていたりしますよね。できるだけ天然成分のものを摂りたいので、外食で魚介類を食べるときは生食を選ぶようにしています」

shuma「普段から食べ方に気を配っているんですね。とてもいいと思います」

「自分で料理するようになってようやく、わたしなりの“適当具合”がわかってきて。料理って慣れなんだなって実感しました」。

武本「shumaさんは、今日みたいなメニューもご自分で考えるんですよね?どうやって決めているのか気になります」

shuma「これとこれは合いそうだから入れてみようとか、自分で試しながらやってます。けっこう思いつきなところもありますけど(笑)」

武本「今日の料理も色鮮やかやし、盛り付けにもセンスが必要なんですよね。家でつくる自分の料理と違いすぎて……」

shuma「たしかに、ハードな練習後に自分で料理するのって正直面倒ですからね。でもほんの少しの工夫でそれも変わります。たとえばトマト缶じゃなくてフレッシュトマトを使うだけでも見栄えがガラッと変わったりしますよ」

武本「なるほど!今度、家で試してみます」

盛り付けに使う器を選ぶ武本選手。「料理が楽しいと器選びも楽しくなりますね」。

自分が選んだ器に料理を盛り付け。

武本「今回パスタで使われているこのZENBスパゲティ、実はずっと気になっていました。海外遠征に持っていきたいなって」

shuma「小麦が体に合わない感じですか?」

武本「小麦を摂りすぎると、体がだるくなったり眠気が強くなったりするので、代用できるものを探していたんです」

shuma「ZENBを使うときにはポイントがあって。今回は冷たいメニューなので水で締めますが、温かいメニューのときも一度水で締めてください」

武本「どうしてですか?」

shuma「ZENBは一般的なパスタよりも表面にぬめりが出やすいので、水でぬめりを洗い流してから使うと食べやすくなります。もともと塩気のある麺だから、水で締めても味がぼやけにくいんですよね」

※ZENBの他の商品は楽天市場でお買い求めいただけます【公式】ZENB楽天市場店はこちら。

「今日は昼食用につくっていますけど、どちらのメニューも夕食に食べてもらっても大丈夫です」

shumaさん考案の2品が完成。「トレーニングに集中したいアスリートが時間をかけずにつくれて、栄養も意識したレシピを心がけました。ぜひみなさんも試してみてください」

武本「どっちも好きな味付けでおいしい!それにさっぱりしていて食べやすいですね」

shuma「よかったです。アスリートの食事って、パフォーマンスを向上させるためだけじゃなくて、食を通じてリズムを保ったり、精神を安定させる意味もあると思うんです」

武本「本当にそう思います。実は去年、いままで以上に脂質を減らしていたんです。データ上はそのほうがいいとされていたのですが、メンタル面で不安定な部分が出てきてしまって」

shuma「脂質はホルモンの働きにも関わる大切な栄養素ですし、必要以上に減らすと、心身のコンディションに影響することもあります。だからこそ、その人の状態に合ったバランスのいい食事が大切なんですよね」

「年齢を重ねるにつれて、日々の食事が自分の体をつくっているんだと、より実感するようになりました。若い世代にも、食事の大切さを伝えていきたいです」

shuma「大人は自分の必要なタイミングで食事を摂ることができますけど、スポーツをしている学生たちにも、練習前後の補食を取り入れてほしいですね」

武本「部活動をしている学生たちは、朝早くから活動して、学校でお昼を食べたあとも夕方まで部活をするのが一般的ですよね。そうした生活のなかで、気づかないうちにエネルギーが不足していることもあると思うんです。集中力が落ちたり、ケガにつながったりする可能性もあるので、知り合いの選手には『おにぎり1個でもいいから追加で持ってきて、練習前に食べたほうがいいよ』と伝えています」

shuma「学校から練習場所まで距離があるなら、移動前におにぎりやバナナなどを食べておくといいですね。糖質は身体を動かすためのエネルギーなので。さらに練習後も、次の活動に向けて栄養を補給することが大切です」

武本「一度にたくさん食べるというより、エネルギーを切らさないようにすることが大事。次の日もきっと朝から練習があるので、回復のためにも意識してほしいですね」

毎日の食事を見直すことが、自分の体と向き合う第一歩。

食事は、競技のパフォーマンスを支えるだけでなく、これからの自分の体をつくるもの。日々の小さな選択を大切に、自分に合った食との付き合い方を見つけていこう。

shumaさんのInstagramはこちら。

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TEXT:Keisuke Honda
PHOTO:Yoko Tagawa
EDIT:Satoru Komura, Yohsuke Watanabe (IN FOCUS)

  • やり投
    武本紗栄

    1999年生まれ。兵庫県神戸市出身。Rakuten Sportsとマネジメント契約を結ぶやり投選手。高校入学を機に小学生から続けてきた野球からやり投に転向。大学へ進学後、「2021日本学生陸上競技個人選手権」で62m39(日本歴代4位)を記録し、自己ベストとともに優勝を果たす。2022年に「第18回世界陸上競技選手権大会」に日本代表として出場し、11位入賞。2026年6月には「日本陸上競技選手権大会」2位の成績をマークし、先日の第20回アジア競技大会に出場。銅メダルを獲得した。

  • アスリートシェフ
    shuma

    1999年生まれ。島根県浜田市出身。管理栄養士の資格を持ち、埼玉西武ライオンズ 渡邉勇太朗選手はじめ、プロ野球選手、Jリーガーの食事・栄養サポートも行っている。そのほか、学生への栄養指導や食に関するイベントも開催。Instagram @mogmogram0516 を通じて献立やレシピを積極的に発信中。

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