1. ホーム
  2. インタビュー

【前編】俳優・萩原利久の異常な愛情。「日々仕事に励むのは現地でゴールデンステイト ウォリアーズの試合を観るためと言ってもいいくらい」

サムネイル

NBA好き、バスケ好きを公言している人はたくさんいるけど、そのなかでも俳優・萩原利久さんのゴールデンステイト ウォリアーズ愛はかなりのもの!語りだしたら止まらないトークを前後編に分けてお届け。前編は萩原さんとバスケの出会いから、チームやNBAが自身にどんな影響を与えているかについて。

※この取材は2025年4月に行われたものです。

「僕は彼らから当たり前をやり抜く強さを学びました」

——バスケをはじめた時期ときっかけは?

「中学生のときにバスケ部に入りました。でも、いまのようにバスケ好きだから入部したわけではなくて。その頃から芸能活動をしていたので、屋内スポーツなら日焼けせずに済むという単純な理由でした。当時は背が低いこともあってポジションはポイントガード。未経験だったのでまわりの経験者よりも下手くそでしたね」

——NBAやゴールデンステイト ウォリアーズ(以下ウォリアーズ)に興味を持ったのも同時期ですか?

「バスケ部員のなかにNBAを観ている人がいたり、コービー・ブライアントのことが大好きな同級生もいたので、部活をはじめてからすぐにNBAに興味を持ちました。最初はコービーやKD(ケビン・デュラント)、レブロン・ジェームズ、デリック・ローズにドワイト・ハワード、カーメロ・アンソニーとか、いわゆるスター選手のプレーを追いかける感じで観ていました。

自分に起きた大きな変化は、2013年にステフ(ステフィン・カリー)がマディソン・スクエア・ガーデン(※ニューヨーク・ニックスが本拠地にしているアリーナ)の対ニックス戦で11本の3Pシュートをふくめて54得点をあげた試合の動画を観たことでした。それまではNBA選手のプレーで盛り上がりはするものの、同時にすごすぎて真似しようがない存在だと感じていたんです。どんなにがんばっても僕は彼らのように高く跳べないし、力強くダンクすることはできない。

でも、そんななかで小柄なポイントガードのステフが次々とシュートを決めていく姿は本当に輝いて見えました。ステフとの出会いはあまりにも強烈で一気に憧れを抱き、それから彼がいるウォリアーズそのものにハマっていきます。ちょうどその頃から、ウォリアーズは王朝時代と称されるほどの強さを誇るようになり、いちファンとしてとても楽しい時期を味わえたことが今日までチームを応援し続けられているひとつの理由だと思います。

ウォリアーズ戦はシーズンを通して欠かさず観ていると思います。他チームの試合はウォリアーズが勝ち残れるかどうかの確認でチェックするくらいです。極論を言えばウォリアーズ以外はほとんど気にしないというか、やっぱり別格なので(笑)。試合を観るときはリアルタイムが最優先。1試合が2時間半近くあるNBAを観るために、セリフを覚える時間とお風呂の時間をいっしょにするとか、1日の過ごし方を調整しながら行動するくらいウォリアーズの存在は僕の生活リズムのなかに組み込まれていて。仕事でどうしても観られないときは、出先で試合結果を見ずに帰宅後の楽しみに回します」

——最推しはステフィン・カリー選手ですが、もしほかにも挙げるとしたら?

「ステフ以外に絶対的な存在として挙げるなら、クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンは外せません。正直、クレイがチームからいなくなる(※2011年にドラフトで入団後、数々の記録を樹立。2024年にダラス・マーベリックスへ移籍。彼の背番号11はウォリアーズの永久欠番になった)なんて想像していなかったし、そうなるとステフ、クレイとともにビッグ3として肩を並べてきたドレイモンドには特別な感情を抱いてしまいます……。

もちろん、彼ら以外にも好きな選手はたくさんいます。年代によって変わるので挙げだしたらキリがないんですけど、今年ならまずジミー・バトラー。彼が移籍してきてからチームの成績が急激によくなっているので、特に注目せざるを得ないんじゃないかなと。あとはモーゼス・ムーディーが今季スタメンに定着しているのは個人的にアツい!ブランディン・ポジェムスキーも序盤は不調気味でしたけど、だいぶ上げてきているので注目しています。昨年だとクリス・ポール。21-22年の優勝シーズンだとオット・ポーター・ジュニアやネマニャ・ビエリツァ、ホワン・トスカーノ・アンダーソンとか。ウォリアーズに関わり合いのある選手は全員好きだから、別チームに巣立ったあともなんとなく追いかけちゃいます」

——装いからもウォリアーズ愛があふれていますが、特にお気に入りのグッズはありますか?

「チェイスセンター(※ウォリアーズが本拠地にしているアリーナ)で買ったステフのユニフォームです。同じものが日本国内で買えるんですけど、現地で買ったものなので思い入れが強いです。試合を観るときはいつもユニフォームを着ることにしていて、これは今季のアソシエーション エディション。このほかにシティ エディション、アイコン エディション、ステートメント エディションを揃えていて、試合で選手が着用するユニフォームと同じものを着るのがこだわりです。なので家に結構な枚数のユニフォームがあります。チェイスセンターに行くとテンションが上がって、アパレルやグッズをついつい買いすぎてしまうんです」

——ウォリアーズ好きが自身に好影響をもたらしていると思う点はどこですか?

「ウォリアーズの試合を観ることがモチベーションにつながっているのは間違いないし、日々仕事に励むのは現地で試合を観るためと言ってもいいくらいです。せっかくアリーナで観るなら選手と距離が近いコートサイド席が理想ですけど、そうするとチケット料金は高くなりますし、フライト代や宿泊費だって安くはありません。最低年1回はチェイスセンターに行くと決めていて、本当はもっと増やしたいくらい。弾丸旅程にはなるけど、スケジュールが4日空けば行けるってことは実証済みなので、これからはうまく時間を作りたいと思っています。

あと、NBA選手のプロフェッショナルな姿勢から、当たり前のことを当たり前にやる強さを学びました。たとえばコービーの“マンバ・メンタリティ(※コービー・ブライアントが体現した「毎日すべてのことにおいて、もっと良くすることを目指す」という考え方)”のように、NBA選手のマインドセットって実はすごくシンプルだったりするんです。でも、シンプルだからこそ響くものがあって、そうして結果を出す選手たちの姿には説得力がある。自分の仕事には彼らのようなスタッツ(成績をまとめた数値やデータのこと)はないですけど、彼らと同じように“積み重ねたものを本番で出すだけ”と考えるようになってから、心が荒れることも少なくなりました。元々は心配性な性格で、考えはじめるといくらでも不安になってしまうタイプなんです。でも、そんなことを考えている時間がもったいないって気づかせてくれました。

NBAを観ていると、時間は有限なんだなと改めて思い知らされる出来事が多くあります。活躍していた一流プレーヤーですら数年経ったらロスター(※公式戦に出場できる選手枠)に残らないこともよくありますし、ステフにしても年齢を感じさせないプレーを続けていますけど、現役でいられる時間はやっぱり限られていて……(※ステフィン・カリーは現在37歳でNBAのなかではかなり年長)。スポーツは“生モノ”と言いますけど本当にその通りで、先延ばしにしていいことなんてほとんどないし、僕はステフが活躍する姿をできるだけ多く現地で観ておきたいと心から思います」

萩原さんにとってウォリアーズを応援することは、もはや生活の一部として欠かせない時間。後編も、いまの彼の生き方すべてに影響しているウォリアーズについてアツく語るのでお楽しみに!

TEXT:Keisuke Honda
PHOTO:Okabe Tokyo
HAIR&MAKEUP:Emiy
EDIT:Yohsuke Watanabe, Shiori Saeki (IN FOCUS)

  • 俳優
    萩原利久

    1999年生まれ、埼玉県出身。2008年にデビュー後、テレビドラマやCM、映画などを中心に活躍。直近の出演作にドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(2024年)、『リラの花咲くけものみち』(2025年)、映画『朽ちないサクラ』(2024年)、『世界征服やめた』(2025年)がある。2023年、初冠バラエティ番組「萩原利久のwkwkはぎわランド」がスタート。現在、映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が公開中。また、映画『花緑青が明ける日に』の公開が控える。

Share

Share

おすすめの記事

Choose your language for syncSPORTS by Rakuten!

Our services are provided within the region and laws of Japan.

We provide translations for your convenience.
The Japanese version of our websites and applications, in which include Rakuten Membership Rules, Privacy Policy or other terms and conditions, is the definitive version, unless otherwise indicated.
If there are any discrepancies, the Japanese version shall prevail.
We do not guarantee that we always provide translation. Certain features or messages (including customer services) may not be available in the selected language.

Read usage guide

Enjoy syncSPORTS by Rakuten in English!

Our services are provided within the region and laws of Japan and we provide translations for your convenience.
The Japanese version of our websites and applications, in which include Rakuten Membership Rules, Privacy Policy or other terms and conditions, is the definitive version, unless otherwise indicated.
If there are any discrepancies, the Japanese version shall prevail.
We do not guarantee that we always provide translation. Certain features or messages (including customer services) may not be available in the selected language.

Read usage guide

人気のタグ

すべてのタグ