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プロバスケットボールプレーヤー岡田大河に10問10答!「いま行きたい場所は〇〇〇。心がスッキリするんです」

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出身地や好きなもの、考え方が近い人に出会えるとなんだか嬉しい。その相手がスポーツ選手なら、自分との接点が応援したい気持ちに変わっていく──。バスケットボールプレーヤーとして、フランス・モナコで生活を送っている岡田大河選手はいまどんなことを考え、その先に何を見ているのだろう。彼が日本に帰国したタイミングに投げかけてみた10個の質問から、注目アスリートの“アレコレ”を紐解いていく。

Q1.「大河」の由来は?

「“大”きな“河”のように、スケールの大きい人間に育ってほしいという意味を込めて付けたと両親から聞きました」

Q2.「座右の銘」はありますか?

「2つあって、ひとつは“泰然自若(たいぜんじじゃく)”。物事に動じないという意味なんですが、中学生の頃に友達に教えてもらったこの言葉をずっと大切にしてきました。バスケ選手として、重要な場面こそ冷静にプレーすることを心がけています。もうひとつは“準備が全て”。スポーツ選手はもちろん、多くの方々が日頃から意識していることだと思いますが、まさにその通りで。試合で最高のパフォーマンスを見せるための準備の大切さを日々実感しています」

Q3.アスリートならではの「ルーティン」はありますか?

「バスケをした日も休みの日も、毎日欠かさずストレッチをします。特に寝る前は30分から1時間くらい入念にやるようにしています。体が固まった状態だと怪我をしやすかったり、パフォーマンスに影響が出てしまうので。あと、日頃のルーティーンで思い浮かぶのは語学ですね。バスケ中は英語でコミュニケーションを取る機会が多いので、基本的には英会話の勉強を主に続けています。ただ、モナコの公用語はフランス語なので、覚えているフレーズを使う場面もあります。例えば、“Je ne suis jamais fatigué.(僕は疲れたことがない)”。練習終わりなどに、チームメイトとの会話でこれを使うと『日本人は疲れを知らないのか?』と笑ってくれるんです(笑)」

Q4.「モナコ」の魅力は?

「住んでから2年近くが経ちますが、いまだに感動するくらい街並みが美しいところです。治安がとてもいい街なので、安心して暮らせる点も魅力です。治安のよさの背景には、そもそも人口が少ないことや富裕層が多く暮らしていることも関係していると思います。街を走る車も高級車ばかりだし、映画に登場してきそうなお金持ちファミリーが街を歩いていたりするので、最初の頃は驚きました」

Q5.自分にない「能力」がひとつ手に入るとしたら何を望みますか?

「芸術性です。僕にはアートの才能がまったくなくて……。なので絵が上手だったり、自らの手で作品を生み出せる、アーティスティックな感性を持つ人は憧れますね。『どうやって作っているんだろう?』と作家さんや作品のことをまじまじと見てしまうこともあります」

Q6.いま一番「行きたい場所」はどこですか?

「日本に戻ってくると、釣り堀に行きたくなります。海が近くにある静岡で育ったので、小中学生の頃は沖で釣りをしていたこともありました。魚を釣ることも楽しいんですけど、釣りに集中していると心がスッキリする感覚があって。バスケでも、切り替えたいときはひとりの時間を作るようにしているので、それに似た過ごし方なのかもしれません」

Q7.大切な「一曲」は?

「Creepy Nutsさんと菅田将暉さんの楽曲『サントラ』が好きでよく聴きます。日本の曲ばかりを聴いているわけではないんですけど、友達がおすすめしてくれたり、YouTubeなどで知ることがよくあるので、モナコにいても触れる機会が多いです」

Q8.「10年後の自分」を想像してください。

「現役でいるためにはかなりの努力が必要な年齢だと理解した上で、まだプレーヤーとしてバスケを続けている気がします。それが海外なのか日本なのかはわかりません。いまはバスケのことで頭がいっぱいですけど、バスケ以外の趣味もうまく見つけながら充実した日々が送れていると嬉しいです」

Q9.子どもたちに「バスケの魅力を伝える」なら、どんなことを教えますか?

「これまで自分がバスケを続けてきた理由は、バスケが心から楽しいと思えるスポーツだからです。なので、バスケの楽しさに触れてもらえるところからはじめると思います。やっぱり一番わかりやすいのは、シュートが決まったときの達成感。シュートの打ち方やポイントなどを教えながら、未経験でも少しずつうまくなれることを実感してもらいたいです。そのあとに、仲間といっしょにプレーすることで得られる興奮が楽しさにつながる、チームスポーツならではの魅力を伝えていきたいです」

Q10.未来のために日々している「ちょっといいこと」は?

「日々している“ちょっといいこと”とはズレてしまうのですが、自分一人で海外生活が送れている現状は当たり前のことではないし、家族の支えがあってこそなので、感謝の気持ちは日々忘れずにいたいと思っています。日本に戻ってきたら、小学生の頃からずっとお詣りしている地元の神社に必ず足を運び、家族やまわりの人に対しての感謝を伝えるようにしています。そうすることでまた初心に戻れて、これからも挑戦していこうと気持ちが強くなるんです」

さまざまな質問に対して、ひとつひとつ丁寧に答えてくれた岡田選手。自らを律しながら海外で奮闘する21歳の青年は、今後もさらなる成長を遂げていくはず。その姿を追い続けていきたい。

TEXT:Keisuke Honda
PHOTO:Teppei Hori
EDIT:Yohsuke Watanabe, Shiori Saeki (IN FOCUS)

  • バスケットボール
    岡田大河

    2004年生まれ。静岡県出身。2019年、15歳でスペインへ留学。2021年にスペイン4部リーグで日本人最年少プロデビュー。2023年にはU19日本代表としてワールドカップベスト8に貢献。同年、フランス1部ASモナコのU21チームに加入し、2年連続リーグ準優勝を達成。2024-25シーズンはリーグアシストトップ5、プレーオフではアシストランキング1位を獲得。2025年にはASモナコトップチームで日本人初のフランス1部リーグデビューと初得点を飾る。日本代表の司令塔候補として期待される若きポイントガード。先日、川崎ブレイブサンダースに2025-26シーズンの特別指定選手(プロ契約)として加入することが発表された。

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