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ひと夏をダンスに捧げた12人の夢舞台|A BETTER FUTURE TOGETHER Dance Project

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楽天グループが、本社所在地でもある世田谷区とともに整備した池之上青少年交流センター「いけせい」のバスケットボールコートを活用したプロジェクト「A BETTER FUTURE TOGETHER Dance Project」。これまでにオーディションの模様、リハーサル風景とお届けしてきた本プロジェクトもいよいよ大詰め。ディレクターReikoさんがこのプロジェクトを通じて伝えたかった「スポーツの価値」と「チャレンジすること」が意味するものとは?本番を迎え、仲間とともに夢を叶えるABFTダンスクルーの姿をここに収めた。

 国立代々木競技場第二体育館で開催された大学バスケットボールの世界大会「Sun Chlorella presents World University Basketball Series 2023(通称WUBS)」。国内外から集まった精鋭たち、そしてチームを応援する人々や関係者が注目する本大会の会場内に、揃いの衣装を身にまとうメンバーの姿があった。オーディションから2ヶ月弱、緊張や不安を覚える瞬間は何度もあったはず。しかし、彼女たちの表情はとても明るく、生き生きとしている。「とにかく楽しんで」。ふと、リハーサル時のReikoさんの教えを思い出した。ハーフタイム1回につき約3分。夢を叶えるために励んできた彼女たちの集大成はまさにその言葉通り、笑顔と自信に満ちていた。そんな姿に魅せられて、手拍子が起こる会場。観客の表情にも笑みがこぼれる。メンバーもまた、HIPHOPやジャズをベースにした快活なダンスを披露する中で目を配らせ、観客席の奥の方にまで何度も手を振った。「気持ちを込めたパフォーマンスは誰かを、そして自分自身をも元気づけることができるはず」と、Reikoさんは言う。

「スポーツをしなくても、観なくても、日々の生活は続いていきます。けれどスポーツは人々を感動させ、笑顔にし、幸せを運んでくれます。そこにスポーツの意味があるのだと思います。私たちの場合はダンスを通して、未来を明るく元気にしていきたい。そういった考えを今後につなげていきたいと思っています」

 スポーツだから作り出せる、明るい未来。Reikoさんはその想いを、「今回のプロジェクトを通してABFTダンスクルーに伝えることができた」と、続けて話した。

「わたしはダンスが好きですが、それよりもチームで踊ることや辛いときをいっしょに乗り越えることに心を強く動かされて現在に至っています。なので、ABFTダンスクルーもただ踊るのではなく、全員が気持ちを込めていっしょにパフォーマンスできることに価値を感じてほしかった。そのことをメンバーもちゃんと受け取ってくれたと思います。今回、プロジェクトに参加した彼女たちはもちろん、これから自分のやりたい道へ向かう人は“チャレンジすること”を恐れずに進んでほしいですね。チャレンジすることで自分がいまどの位置にいるのか、目標まであとどれくらいなのかを知ることができます。たとえそれが思うような結果につながらなかったとしても、チャレンジすることに必ず意味はあります」

 オーディションから本番、すべてに関わり続けるなかで、Reikoさんは自身のダンサー経験を次世代に伝える一方、異なるバックグラウンドを持つABFTダンスクルーから学びを得たのだそう。

「メンバーそれぞれが身を置いている環境やモチベーションの違いに直接触れられたことは、わたしにとってなによりの刺激になりました。そして、こうした活動をもっとオープンにしていけたらと感じています。観てくださる方々がいっしょに応援しながら最後まで見届けられるようなプロジェクトによって、さらに多くの人に夢や元気を届けたいですね」

 夢のためにチャレンジする人がいる限り、スポーツの未来へとつながる道は今後も照らされ続けていく。

TEXT:Keisuke Honda PHOTO:Masato Ura

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