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2026年の競技かるた、高校日本一は横浜平沼! 涙と笑顔の裏側には「スポーツを通じた成長と気づき」があった

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7月18日から20日にかけて、楽天グループが協賛する小倉百人一首競技かるた 第48回全国高等学校選手権大会が滋賀県大津市で開催された。強豪ひしめく地方予選を勝ち抜いた全国59校のなかで団体戦の優勝を決めたのは、神奈川県代表の横浜平沼高等学校。同校を代表して主将の田渕友也さんにインタビューを実施。優勝の原動力と競技かるたの魅力について聞いた。

【団体戦優勝校】
神奈川県立横浜平沼高等学校かるた部 ※2年連続9度目の出場
主将 田渕友也(3年 / 三段)
副将 吉野心逢(3年 / 四段)
三将 前田啓輔(3年 / 四段)
四将 中川碧(3年 / 三段)
五将 金子優(3年 / 三段)
六将 馬渕和奏(3年 / 三段)
七将 佐塚美咲(3年 / 三段)
八将 園原瑞季(3年 / 三段)
監督 山内友博

毎年夏に熱い戦いを見せることから“かるた甲子園”とも称される、小倉百人一首競技かるた全国高等学校選手権大会。競技かるたに情熱を注ぐ全高校生にとって、この大会で頂点に立つことは悲願にほかならない。今年の激戦を制した横浜平沼高等学校かるた部もその瞬間、歓喜にふるえる身を寄せ合い、全員で栄光を噛みしめていた。

昨年度4位の雪辱を誓い、部員が一丸となって邁進。9度目となる全国大会出場でついに初優勝を果たした。なお、神奈川県代表校の優勝も大会史上初というダブル快挙を達成。

決勝は初の全国大会出場で勢いに乗る、福岡県代表の私立久留米大学附設高等学校との対戦。横浜平沼の三将・前田さん、四将・中川さんが勝ち星をあげて優勝に王手をかける。しかし、久留米附設も負けじと追い上げ、試合を2-2のイーブンに持ち込む。決勝の舞台にふさわしい緊迫した展開が続くなか、最後は横浜平沼の副将・吉野さんが勝ち星をあげて優勝を勝ち取った。

決勝戦と3位決定戦は近江勧学館2階「浦安の間」で開催。えんじ色のTシャツが横浜平沼、紺色のTシャツが久留米附設、黄色のTシャツが東京都代表の都立駒場高等学校、水色のTシャツが埼玉県代表の私立浦和明の星女子高等学校。

中継モニターが設置された近江勧学館1階「朝日の間」。各校の部員や観客が最終戦の行方をリアルタイムで見守っていた。

YouTubeで配信されていた決勝トーナメントの中継で解説を務めたのは粂原圭太郎八段(右)と自見壮二朗七段(左)。競技かるたで最高峰の称号「名人位」の獲得経験を持つ2人も、かつては競技かるたに明け暮れる高校生だった。

横浜平沼の主将を務める3年生の田渕さんは、優勝の原動力について次のように振り返る。

「昨年が4位だったので、今年こそという気持ちで臨みました。この一年間で特に意識してきたのはチーム間のコミュニケーションです。昨年の敗退から、自分たちのコンディションや感情から最近起きたささいな出来事まで、お互いに本音を伝え合うことが大切だと学んだので。その結果、いままで以上に強い結束力と勢いが生まれて、優勝することができたんじゃないかなと思います」

決勝戦の開始直前、円陣を作って心をひとつにする横浜平沼の部員たち。団結することで思いもよらないパワーが生まれるのもチームスポーツならではの魅力。

小学4年生から競技かるたをはじめた田渕さんは、楽しいことばかりでなく辛いことも数多く経験してきたのだそう。それでもめげずにやってこられたのは、競技かるたを通じて“人とつながる喜び”を知ったからだという。

「先輩の引退後からかるた部の主将を任されることになって、やりがいと同時にひとりじゃ抱えきれないくらい重い責任を感じてきました。でも、部のみんなが支えてくれたからここまでくることができて……。横浜平沼高校かるた部という最高の仲間との出会いは僕の財産です。この出会いの源であり、仲間を信頼することの大切さを教えてくれた競技かるたは、自分を大きく成長させてくれた大切な存在だと思っています」

賞状、優勝旗、優勝杯に加えて、特大サイズのお買いものパンダが贈呈された閉会式での一コマ。主将・田渕さんの手に渡ったとき、会場内から羨望の声があがった。

高校日本一の証でありチームの一員としての誇り、金メダルの授与。

「チーム全員で勝つ」をモットーに掲げた同校らしく、主将から八将のフルメンバーで仲よく自撮りする場面も。

競技かるたの基本は一対一の対戦で、個の力が勝敗のカギを握っている。けれど、団体戦はチームスポーツ。大切な仲間と深く心を通わせることで生まれる絆や、お互いを讃えあう精神によって、個の力はさらに高められていく。優勝した横浜平沼はもちろん、ここにいるみんなが競技かるたを通じて、“手を取り合う大切さ”にきっと気づいている。そうしてスポーツで得た学びが、ひとりひとりの未来の活躍に役立てられることを強く願う。

TEXT:Keisuke Honda
PHOTO:Teppei Hori
EDIT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)

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