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パラサイクリング日本代表の木村和平も参加!地域をつなぐイベントが、インクルーシブな未来をつくるためにできること|ゆくはしシーサイドハーフマラソン

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1月26日、福岡県行橋市で開催された「ゆくはしシーサイドハーフマラソン」に、視覚障がいを持つ木村和平選手(パラサイクリング日本代表)がゲスト参加。syncSPORTS by Rakutenでもブラインドストレッチの体験ブースを出展。誰もがスポーツを楽しめる“いい未来”のあり方を考えられる1日となった。

福岡県の東部に位置する行橋市の、水平線が美しいシーサイドコースを走る「ゆくはしシーサイドハーフマラソン」。今年で10回目となり、地域をあげてのスポーツイベントとして定着している。地域の学生や高齢の方まで、年齢や性別問わず多くの方が参加した。

5kmの部に参加した木村和平選手も、開会の挨拶で「ケガなくがんばりたい」と笑顔で意気込みを語り、まわりの人たちと談笑する姿も。スタート時には和太鼓部が演奏で応援。沿道には多くの観客が集まり、熱い声援を送った。

長井浜の美しい景色を楽しめるマラソンコース。

「トレーニング後、このマラソンのためにフォームの確認や準備をしていました。ペース配分に気をつけ、時計も新調しました(笑)」と木村選手。

「普段の競技はサイクリングですが、上半身を固定して走るサイクリングに比べて、ランニングは体全体を動かすので筋肉の使い方は大きく変わってきます。サイクリストで走るのが得意な人って、実は少ないんですよ。ただランニングはスポーツのすべての基礎につながるので、今回はいい機会だったなと思います。楽しく走れたらと思っていたものの、みなさんの気合いに鼓舞されて、僕も本気で走りました」

「景色が綺麗で気持ちよかったです。街の方々がすごく応援してくれて、5kmを通じて人がいないポジションはほぼなかった」と大会の雰囲気を振り返る。沿道には多くの地元住民が集まり、ランナーたちに声援を送っていた。

「特に最後の1kmは両サイドにびっしりと人が並んでいて、盛り上がってくれました。ここまで地域が一体になってくれるイベントができるのはすごい」と木村選手。その熱気は、ランナーたちの背中を押す原動力となったようだ。

参加者も「海風やのぼりくだりは激しくきつかったけれど、最後まで走れてよかった」と完走の喜びを語った。毎年参加している方は「タオルやお饅頭など、景品がたくさんあるのが嬉しい。マラソンの後においしいご飯を食べるのが毎年の楽しみ。来年もがんばりたい」と話す。また、2月16日に開催されたフルマラソン(北九州マラソン)とあわせて参加する方も多いのだとか。

「ゆくはしシーサイドハーフマラソン」では、地場のものがたくさん食べられるのも魅力。完走後は、スポーツドリンクやタオルなどの景品はもちろん、牡蠣汁も参加者限定で振舞われた。その他、もつ鍋やきくらげの天ぷらなど、名産品がブースとして多数出店。ブースや景品の多くは地域の協賛なのだという。

牡蠣汁を堪能する木村選手。「地域のおいしいものが食べられた」と笑顔。

syncSPORTS by Rakutenでは、ブラインドストレッチの体験ブースを出展した。これは、アイマスクを付けて、耳から入る情報だけを頼りにストレッチを実施するというもの。

参加者からは「普段している動作でも、目が見えないと思っていたより難しかった」、「指示を出しても思った通りのポーズにならなくて、分かりやすい伝え方を考えるようになった」との声が。見えない状態での動きの難しさや、相手の立場に沿った伝え方の大切さを実感したそう。

木村選手のアドバイスのもと、ポーズの指示を出しあう子どもたち。

行橋市長の工藤政宏さんは「木村選手に参加してもらい、ブラインドストレッチ体験のワークショップもできたことによって、わたしたちも多様性を考えるきっかけになった」とコメント。

「いろんな方が参加してくれることで、スポーツを楽しみながらもお互いの理解が深まります。障がいの有無に関わらず、安全に楽しめる大会にしていきたい。この大会を機に、多くの人が健康やウェルビーイングについて考えるきっかけになってくれたらと思います」と語る。

「このイベントが多様性を身近に感じてくれる機会になれば」と話す木村選手と工藤市長。

木村選手も「パラアスリートとして参加することで、多くの方々にパラスポーツを知ってもらえる機会になればと思います。スポーツが、いろいろな垣根を超えて楽しめるものになれたら嬉しいです」と笑顔で話した。

競技としての側面だけでなく、地域の魅力発信など多くの価値を生み出している「ゆくはしシーサイドハーフマラソン」。スポーツを通じたムーブメントが、みんなにつながっていき、インクルーシブな未来へ踏み出すきっかけとなっていく。

TEXT:Shiori Saeki (IN FOCUS)
PHOTO:Shinya Nakayama
EDIT:Yohsuke Watanabe (IN FOCUS), Shiori Saeki (IN FOCUS)

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