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選手監修の弁当やパン、オリジナルビール。ヴィッセル神戸は“スタグル”も強い……!

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最高のスポーツ観戦のお供として「スタジアムグルメ」が各地・各スポーツで話題になっているけど、ヴィッセル神戸の“スタグル”もかなり良い感じ。本拠地ノエスタ(ノエビアスタジアム神戸)には、選手監修弁当をはじめ、ここでしか味わえないメニューがいろいろ用意されている。キックオフ前に売り切れる商品も多いので、くれぐれも油断しないように。

スポーツ観戦はとてもお腹が空く。結構な距離を歩くし、待ち時間もあって、試合がはじまれば大声で応援してしまうから。「ご飯は試合後にゆっくり」という気持ちも分かる。けれど、そんなことを言ってるとエネルギー不足になってしまうのだ。だから、まずはじめはボリューム満点の弁当がいい。

ヴィッセル神戸は今シーズンを通して本拠地ノエスタでの全試合で、淡路屋というお店といっしょに選手監修弁当を販売している。淡路屋は神戸で明治36年に創業された老舗。新神戸駅をはじめ、兵庫県内の駅・百貨店・商業施設にたくさんの店舗があり、その歴史や人気から、誰もが認める「神戸名物」として親しまれている。

選手監修弁当は全部で5種類あり、日によってその中から数種類が販売されている。この日は宮代大聖選手監修の「宮代の焼肉ホルモン弁当」、佐々木大樹選手監修の「大樹のイタリアン弁当」、そしてマスコットのモーヴィが監修(?)した「モーヴィのよくばり弁当」が販売されていた。背番号12、モーヴィだって立派な選手だよね(と言い聞かせた)。山川哲史選手の「山川のWからあげ弁当」、武藤嘉紀選手の「よっちの肉だらけスペシャル弁当」は次の機会に味わってみたい。

「宮代の焼肉ホルモン弁当」。宮代選手の好物だという牛焼肉が白米の上に。もう一方には、ホルモンとナムルなど韓国スタイルの逸品たち。このホルモンが、もしかすると焼肉より嬉しかったかもしれない。ひとつひとつが大きくて、甘辛の味付けも濃いめ。両サイドあわせて、焼肉屋に行ったくらい満足できる。¥1,200

「大樹のイタリアン弁当」。選手監修弁当の中で唯一の洋風。佐々木選手はピザが好物らしい。とは言え、あえて“ピザ風ご飯”にしてるあたりが淡路屋の腕の見せ所なのかも。白米にトマトソースがうまく染み込み、マヨネーズもいい感じのアクセントに。このくらいの、肉すぎないボリューム感を求めているファンも多そう。¥1,200

「モーヴィのよくばり弁当」。ビーフかつめしと牛丼というパワー系の逸品。両サイドにしっかりご飯がオンされている。少食な人ならほぼ2食分。ビーフかつめしにはきのこご飯が敷かれていて、この細やかなこだわりが味変的な役割も果たしてくれている。モーヴィくらい激しく動いて応援するファンはこれ一択!¥1,200

お次はイスズベーカリーが手がける選手監修パンを食べてみた。イスズベーカリーは神戸のパンライフを支える人気店で、淡路屋に負けず劣らず、こちらも1946年創業と歴史が長い。こういった老舗がしっかり協力してくれるのも、ヴィッセル神戸が地元から愛されているからこそ。この日は、井筒大輔社長が自ら接客にあたっていた。

選手監修パンは、マテウス トゥーレル選手監修の「香ばしカラメルのプリンフランスパン」、井手口陽介選手監修の「豚のしょうが焼き塩パン」、井出遥也選手監修の「カレークロワッサンウインナー」、そして酒井高徳選手監修の「Nuts meets coffee」の4種類。

注意点は、ノエスタでの全試合に出店されているわけではないということ。詳細はヴィッセル神戸やイスズベーカリーのWebサイト・公式SNSで事前にチェックしておきたい。キックオフの3〜4時間前にはすでに長蛇の列で、あっという間に売り切れていた。スタジアムに到着したら何より先に買って、あとでゆっくり食べるくらいに考えておくのが良さそう。(※5月26日の東京ヴェルディ戦までの販売が予定されており、現時点で再販売があるかは未定)

「香ばしカラメルのプリンフランスパン」。フランスパンの生地で、プリンクリームと自家製カスタードクリームを包み、カラメルソースで仕上げている。マテウス選手の笑顔みたいに甘い。¥400

「豚のしょうが焼き塩パン」。塩パンというのが隠れたポイントで、甘辛ダレの旨味が効いた豚のしょうが焼きをうまく引き立てていた。重すぎないので、弁当のあとにだって食べられる。¥550

「カレークロワッサンウインナー」。カレーパンのようでもあり、ホットドッグのようでもある意欲作(井出選手の独創的センス!)。サクッと食感のクロワッサンが奇跡の調和を生んでいる。¥600

「Nuts meets coffee」。とにかくコーヒーに合うパンに仕上げたという、選手監修パンの中では異色な大人仕様。三種のナッツとレーズンアーモンドクリームが絶妙にビターな味わい。¥450

ビールも、地元神戸の醸造所「open air」といっしょにつくったというオリジナル銘柄「champions」が販売されていた。今回で第3弾というこのコラボレーション。缶での販売はノエスタ限定らしい。たしかにお土産にも喜ばれそう。(※5月26日の東京ヴェルディ戦までの販売予定)

「champions」。IPA特有の苦味がしっかりあって、その奥に果実味を感じるから、ゴクゴク飲めてしまう。「ルミノーサ」と「ギャラクシー」というトロピカルなホップを使用しているらしい。たしかに気分は南国!いつもより陽気に応援したくなる。¥650

スポーツ観戦をより身近にしてくれる存在、それがスタグル。美味しい上に、地域とのつながりも感じられるから、チームのことをどんどん好きになっていく。ヴィッセル神戸の強さの秘密は、こういうところにもあるんじゃないだろうか。

EDIT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)

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