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「両親やまわりの人へ『ありがとう』の気持ちを持ってプレーしよう」。渡邉千真さんが大切にする感謝の心。

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かつてヴィッセル神戸のフォワードとして活躍した渡邉千真さんが、2025年9月26日に現役引退を発表。約17年のプロサッカー選手生活に幕を下ろした。ヴィッセル神戸や横浜F・マリノス、ガンバ大阪など、Jリーグの強豪クラブを渡り歩いた彼は、どのように長くトップレベルで活躍してきたのか。その秘訣を、8月2日に開催されたヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ「LEGENDS MATCH」の試合前に聞いた。

※この取材は2025年8月に行ったものです。

——ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ「LEGENDS MATCH」に向けた思いを聞かせてください。

「この30周年という節目の記念試合に呼んでいただけたことを非常に嬉しく思います。僕も家族もヴィッセルや神戸という街が大好きで、この日をずっと楽しみにしていました。ヴィッセル神戸を彩ってきた偉大な先輩方がたくさんいらっしゃるので、素晴らしい時間になればと思っています」

——30年前、渡邉さんはどのような夢を持っていましたか?

「30年前は小学4年生くらいかと思うのですが、当時はすでにサッカーに夢中でした。兄もサッカーをやっていたので、その影響ではじめたのですが、本当にサッカー漬けの毎日でしたね。明確に覚えているわけではないのですが、その時からすでにサッカー選手になりたいとがんばっていたと思います」

——神戸という街について、好きなところを教えてください。

「ヴィッセル神戸に在籍していたのは3年半ほどだったのですが、素敵な思い出でいっぱいです。三宮という大きな駅を中心に、山と海がすぐ近くにあって、ご飯もすごく美味しい。ショッピングをした帰りに、歩いて海にも山にも行ける。そんな距離感の街ってなかなか巡り会えないですよ。すごく情緒あふれる素敵な場所だなって思います。ファン・サポーターをはじめ、神戸の方々にもたくさんお世話になりました。久しぶりに戻ってくると、懐かしさが湧いてきますし、改めて住みやすい街だったことを実感します」

——渡邉さんは長く現役選手として活躍してきましたが、トップレベルで活躍し続けるための秘訣を教えてください。

「難しいですね(笑)。要因はひとつではないと思います。少しでも上のレベルに行きたいと、向上心を持って取り組むことも大切ですし、地道にコツコツと、毎日練習を積み重ねることも大事。もちろん、栄養や睡眠、ストレッチ、マッサージなども。ただ、いま思い返してみると、こういったことを年齢を重ねてきてからはじめたのではなくて、成長期の頃から取り組んでいたと思います。子どもの頃からよく食べてよく寝ていましたし、身体には人一倍気を使っていました。長く活躍する秘訣は、実は幼少期からの積み重ねだったりするのかもしれませんね」

——渡邉さんはサッカーに取り組む子どもたちに、どんなことを感じながらプレーしてほしいと思っていますか?

「まず、サッカーをさせてくれるお父さん、お母さんに感謝の気持ちを持ってほしいです。子どもを育てるということの大変さ、責任の大きさというのは計り知れません。サッカーができるのは当たり前じゃない。子どもの頃って、なかなかそういうことを意識するのは難しいかもしれないけれど、少しの時間でも考えてみてほしいですね。ご両親が一生懸命働いて、送り迎えに時間を割いてくれるからこそ、サッカーを楽しめるんだよって伝えたいです」

——なぜそう感じるようになったのでしょうか?

「僕も子どもが生まれて、親になってから強く意識するようになったのですが、両親が自由にサッカーをやらせてくれたからこそ、いまの自分がある。これはサッカーやスポーツに携わる子だけではなくて、みんなに感じてほしいです。応援してくれる家族やまわりの人たちによって、自分はがんばれているんだと。感謝の気持ちを持ってもらえたらなって思います」

——サッカー選手を目指す子どもたちにアドバイスをお願いします。

「プロになりたいという明確な目標があるのなら、ブレてはいけない。試合に負けたり、レギュラーになれなかったりと、心が折れそうになる瞬間はいくつもあると思うけど、諦めることなく前を向いてほしいです。僕自身、長くプレーする中で挫けそうになることは何度もありましたが、いい意味で考えすぎないようにしていましたし、常に上を目指す気持ちを持って努力してきました。そうした姿勢があったからこそプロになれたのだと思いますし、長くプレーできたのかなと感じています」

——syncSPORTS by Rakutenでは、「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」というテーマを掲げています。渡邉さんにとっての“もっといい未来”とは?

「これまでサッカーに携わってきたので、これからもずっとサッカーに関わり続けたいですし、サッカーが好きという気持ちを持ち続けたいです。そしてサッカーが好きな子どもたちがもっと増えて、サッカー界がこれからもっと盛り上がってくれたら、それがいい未来なのかなと思っています」

INTERVIEW&TEXT:Kodai Wada
PHOTO:Yukiko Noguchi
EDIT:Yohsuke Watanabe (IN FOCUS)

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