ドリンクカップが素敵なベンチに再生!小さなアクションの積み重ねで、少しずつ“いい未来”をつくっていこう|ヴィッセル神戸
Posted
気候変動対策をはじめとして、持続可能な社会をつくっていくことは、サッカー界にとっても大きな課題となっている。ごみを減らし、地球にやさしい試合を開催することも、サッカーチームに求められる重要な役割。楽天グループとヴィッセル神戸は、よりよい社会づくりを目指し、再生可能素材を使用したベンチを製作し、ノエビアスタジアム神戸の敷地内に設置した。
サッカースタジアムで飲んだ飲料品のドリンクカップは、その後どうなる?そんなことを考えたことがある人はいるだろうか。一昔前は、飲み終わったらそのままごみ箱に捨てられ、可燃ごみとして処理されてしまっていたが、現在ではその素材を別の素材として活用することが可能になっている。
楽天グループは、スポーツをきっかけに、多くの人の「もっといい未来」をつくっていくことを目的にした活動を行っている。今回はその取り組みの一環として、再生可能素材「LIMEX」を活用したベンチを製作した。「LIMEX」は炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、石灰石を主原料としたプラスチックや紙の代替素材。ヴィッセル神戸のホームゲームの試合会場内の飲食売店で、ドリンクカップとして導入されている。その一部をベンチの素材として使い、ドリンクカップとして捨てられてしまうのではなく、新たな用途で生まれ変わったのである。
ベンチがはじめてお披露目となった11月1日のジュビロ磐田戦は、あいにくの雨空だったため、ベンチに腰かけるサポーターの姿は少なかったものの、今後の試合ではたくさんの人の休憩処となってくれるはず。また今回のベンチ製作にとどまらず、ノエビアスタジアム神戸では、ピッチ照明、各諸室・廊下、コンコースなどで使用する照明約5,800個を100%LED化するなど、サステナブルな社会の実現に向け、さまざまな活動を行っている。
ヴィッセル神戸と楽天グループは、こうした取り組みを通じて、SDGsの12「つくる責任、つかう責任」と13「気候変動に具体的な対策を」の実現を目指している。スポーツを愛する人々の行動変容を促し、スポーツに関わる“持続可能な生産と消費”を実践し、豊かなグリーン環境にあふれたよりよい未来をつくっていく。
TEXT : Kodai Wada PHOTO:Yukiko Noguchi EDIT:Yohsuke Watanabe (IN FOCUS)