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楽天イーグルスの成長を担う、大器晩成の“打てるキャッチャー”。堀内謙伍はキャリアハイを更新し続けられるか?

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若手の台頭や、大物の加入など、これからのチームの成長を期待する明るいニュースが飛び交っている最近の楽天イーグルス。そんな時だからこそ、屋台骨としてチームを支える中堅選手の活躍を忘れてはいけない。今回紹介する堀内謙伍選手は、キャリア10年目の2025年にキャリアハイをマークした遅咲きの実力派。“打てるキャッチャー”として、攻守でチームの中心選手となるべく存在感を増している。

キャッチャーはグラウンドの監督とも呼ばれ、守備の要を担うポジション。投手のベストピッチを引き出すだけではなく、刻々と変わる試合状況を敏感に察知しながらゲームプランを考える。豊富な経験値はもちろん、投手や首脳陣からの信頼がなければ務まらない。守備と打撃の両方で結果を残さなければ正捕手になることはできないため育成には時間を要してしまうが、一度定着すれば、チームの柱として長く活躍できるポジションでもある。

そして2025年、高卒10年目を迎えた堀内謙伍選手がついに台頭した。それまでの9年間では99試合で打率.149も、昨シーズンは76試合で打率.256。堀内選手が目指す“打てるキャッチャー”に、大きく近づく1年となった。

出身の静岡高校では甲子園に2度出場し、3年時はU-18日本代表にも選出されドラフト4位で楽天イーグルスに入団。プロデビューは3年目の2018年だった。翌2019年には65試合に出場するも打率.156と苦しんだ。その後はケガにも泣かされ一軍出場を増やせず。だが決して下を向くことはなかった。

「ケガをしている時は苦しいですけど、二軍で試合に出ている時にはいつかチャンスがくるだろうと、そして『そのチャンスを絶対に掴んでやる』という思いでずっとプレーしていたので、ネガティブな感情はあまりなかったんです」。少し時間がかかった分、選手として、人としてたくましく成長していった。

2025年シーズンは開幕前に腰をケガするなど順調な滑り出しではなかった。だがまずは焦らずにケガの原因としっかり向き合い、同じことを繰り返さないようリハビリに励んだ。その時に教わったのが体の内部のトレーニング。外側にある大きな筋肉のトレーニングに力を入れてきた堀内選手だったが、インナーマッスルをはじめ、見えない箇所にも目を向けることに。「体の内側の、より細かいところを使えるように呼吸法から教わり、腹圧を高めるトレーニングや股関節の柔軟性など、体の使い方から見つめ直しました」。

ケガの再発防止のためにと取り組んできたトレーニングではあったが、思わぬ効果となって表れる。

「力が伝わりやすくなったな、と感じたんです」。

これまでの9年間で鍛え上げた肉体に内側からの力も加わり、より力強く、より遠くへと打球が飛ぶようになっていった。4月に二軍で実戦復帰すると、打率.375と打ちまくり4月12日に一軍昇格。勢いそのままにスタメン出場を増やすと、5月16日のソフトバンク戦でついにプロ初本塁打をマークした。

主力の不振もあり厳しい戦いが強いられていた2025年シーズンの楽天イーグルス。その中で堀内選手のバットは何度もチームを救い、勝利に導いた。だが、出場数が増えたことで守備面での課題が浮き彫りとなる。

「チームの順位に関わる9月、10月とスタメンマスクをかぶれなかったので」。

シーズン終盤、スタメンに名を連ねていたキャッチャーは太田光選手だった。作戦面への対応、投手をリードする際の配球やキャッチング面で首脳陣からの信頼を得ていたのが太田選手だったということに、同じポジションとして悔しさがこみ上げる。

「やっぱり信頼がないから、大事な場面でスタメンマスクを被らせてもらえないのだと感じましたね。もっとうまくなって大事な時期に出られるようになりたいと思いましたし、ピッチャーに安心して投げてもらえるようなキャッチャーになるためにしっかり勉強しようと思ってベンチから試合を見ていました」。

信頼に必要なのは技術だけではない。経験や投手との会話の量、ともにプレーする時間も大きく関わってくる。だからこそ一軍で過ごす時間が長かった2025年シーズンの経験は、今後に必ず生きていく。

「自分に足りないのはこれ、ということではないですね。プレー面もそうですし、立ち居振る舞いやピッチャーを引っ張っていくような行動も含めて全部です。先輩を見て学びながら僕もできるようにやっていきたい」。

打撃では自信をもって一軍で勝負できるレベルに成長を遂げた。ここからは経験値も重要になる“キャッチャーとして”の成長が求められていく。1年間一軍の戦力として戦える「レギュラー」へ、まだ満足するわけにはいかない。もっといい未来を切り開くため、掴んだチャンスは離さない。

TEXT:Chiharu Abe
EDIT:Yohsuke Watanabe (IN FOCUS)

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