トップアスリートの愛用品 Vol.1 – キング開(バスケットボール)
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試合や競技で活躍するトップアスリートの姿に魅了されると、つい彼らの愛用品も気になってくる。何気ないアイテム選びに、ふと“らしさ”が垣間見えるから。それに、もしかすると圧巻のパフォーマンスを支えるヒントがそこにあるかもしれない。楽天マネージメントアスリートであるプロバスケ選手、キング開選手に教えてもらおう。
中学時代に横浜ビー・コルセアーズのユースチーム(U15)に所属し、2021年からはプロ契約を結んで活躍するキング開選手。2022年には3×3男子U23日本代表にも選出され、未来の日本バスケ界を背負う選手として活躍の幅を広げている。そんなキング選手は、相手ディフェンダー陣を切り裂くドライブを得意としているが、鋭いプレーとは裏腹に、プライベートは実にマイペース。お気に入りのアイテムを身につけ、「行きたいところに行く」という自由なスタンスでオフを過ごす。
「出かけるときは『final』のイヤホンで、最近ハマっているレゲエを聴いてテンションを上げています。イヤホンを家に忘れると、1日がブルーな気分になってしまいますね(笑)」
試合中のキング選手からは、なかなか想像できない表情だった。
ただ私物のリュックをのぞいてみると、入念に身体のケアを行う一流アスリートの姿が見えてくる。常に持ち歩いているというスキンケアクリームは、乾燥肌のキング選手にとって欠かすことのできない必須アイテム。特に冬場のゲームは手が乾燥しやすく、パフォーマンスにも大きな影響を与える。遠征先などで履くアディダスのサンダルは、クッション性があり、下半身の疲労を感じにくいのだそう。また愛用しているマッサージガンは、刺激したい部位に合わせてアタッチメントを5種類から選ぶことができ、疲労回復につなげている。アスリートの大敵であるケガを予防するために、セルフケアに力を入れるキング選手。プライベートでは自分らしく過ごしていながらも、頭の片隅には常にバスケがある。リュックからはそんな「真面目さ」も感じることができた。生粋のバスケ少年なのかもしれない。
ピックアップアイテム
キング選手にとってバスケは生活の中心であり、切り離すことができないもの。だからこそ、彼の持つアイテムに少しでも興味を持ってくれた人は、ぜひ試合を観に行ってほしい。そのプレーからもきっとキング選手の人柄を感じることができるだろう。
「まずはチームとして、タイトルを取ることが大きな目標です。その中で、自分がチームの力になれたら嬉しいですし、ルーズボールの処理などディフェンス面でのトレーニングも最近は強化してきたので、そうした成長を見せたいと思っています。また、河村勇輝選手がいま大きな注目を集めていますよね。普段からいっしょにいる時間が長く、弟のような存在でもある彼の活躍は嬉しい反面、悔しさも感じます。そうした感情をモチベーションにして、より高みを目指していきたいと思っています」
TEXT : Kodai Wada PHOTO : Teppei Hori EDIT : Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)
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- 横浜ビー・コルセアーズ
- キング開
神奈川県横浜市出身。幼い頃から両親の影響でバスケットボールに触れており、本格的に始めたのは小学2年生の時。ユースチーム(U15)時代から横浜ビー・コルセアーズに所属し、専修大学を経て2021年にプロ契約を結ぶ。相手選手を抜き去るドリブルやカットインを得意とするが、ディフェンス面にも力を入れている。バッシュのサイズは29.0cmで、座右の銘は「King strong」。