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勝村政信さんや松井大輔さんも登壇!ヴィッセル神戸の強さをテーマに豪華トークセッションが実現|Rakuten AI Optimism

千布勇気さん、勝村政信さん、松井大輔さん、ハリー杉山さん

8月5日から7日にかけて開催された楽天グループ主催の体験イベント「Rakuten AI Optimism」。会期中は、業界を牽引するリーダーたちがさまざまなテーマのもとでビジネスカンファレンスが行われた。syncSPORTS by Rakutenでは、サッカーをこよなく愛する3名をゲストスピーカーに迎えたトークセッションに注目。“データで勝ち、体験で魅せる。ヴィッセル神戸の常勝軍団への挑戦”をテーマに、それぞれの視点でヴィッセル神戸の強さを語り合ったその模様をお届け!

(写真左から)トークセッションの司会を務めたハリー杉山さん、楽天ヴィッセル神戸代表取締役社長の千布勇気さん、サッカー番組「FOOT×BRAIN+」にレギュラー出演中の俳優・勝村政信さん、元プロサッカー選手であり日本フットサルトップリーグ理事長の松井大輔さん。

ヴィッセル神戸の強さ ①データ活用

Jリーグ内で早い段階からデータ分析に着手してきたヴィッセル神戸。同クラブ代表取締役社長の千布さんは、2019年に新設されたデータ分析の専門部署「科学部」の立ち上げ役としてヴィッセル神戸に参画した人物だ。

千布「当時のヴィッセル神戸にとって、データ分析はゼロからのスタート。どのようなデータが役立つのか、選手やコーチ陣、サッカー関係者にヒアリングを行いながら、課題をひとつずつ解決してきました。そうして蓄積したデータが現在のクラブの支えになっています。選手のコンディショニング管理はもちろんのこと、試合プロセスの数値化やスカウティングといったチーム強化を構成する要素、クラブ運営に携わる各部署のKPI設定など、データ分析のノウハウがさまざまな分野で活用されています」

海外で実績を残している一流プレーヤーが在籍するヴィッセル神戸には、彼らの良質なフィジカルデータも蓄積されている。そのデータは選手本人のためだけでなく、若手育成の指針としても活用されているのだそう。

トークセッションに参加する千布さん。壇上での会話はRakuten AIによって英語に同時通訳されて画面に映し出された。

国内外のサッカー情報をよく知る勝村さんは、データをうまく活用するチームの台頭について具体的な例を挙げながら、「現代のサッカーを強く意識するきっかけになった」と、当時の思いを語る。

勝村「数年前のブンデスリーガで、ハーフタイム中にデータを確認しながら戦術を修正しているバイエルン・ミュンヘンの選手たちの姿が目に留まりました。それを見て自らの常識が一変したことを覚えています。データを集めて対策を講じるのは過去にいろんなチームが実践してきたことですが、現代のデータ分析はこれまでとまるで違う領域なので本当に驚きますね」

トップ選手として活躍してきた松井さんは、データ分析の必要性を理解した上で、プレーヤーならではの視点を口にする。

松井「もし自分がいまも現役だったら、チームからめちゃくちゃ怒られる選手だったことでしょう。だって、試合中にどのくらいの速度でどのくらいの距離を走っているか、データを見ればすべてわかってしまうんですから。でも一方で『たとえ体力が衰えたとしてもチームに貢献するんだ』という気構えを持つ選手もいます。プレーするのはあくまでも選手なので、一概にデータがすべてとは言えないんですよね」

千布「松井さんがおっしゃる通り、データの受け止め方は選手によってさまざまです。なのでわたしたちは、モチベーション管理の観点から情報の取捨選択を行い、選手にとって必要なデータを厳選して渡すようにしています」

ヴィッセル神戸が完全なデータドリブンを行なっているかというとそうではない。クラブ全体で目指しているのは、プロフェッショナルな知見や経験をベースにデータを組み合わせることで、より質の高い意思決定ができる仕組み作り。そして、その姿勢が功を奏していることは、データ分析を開始した2019年以降の成績を見れば明らかだ。

ヴィッセル神戸の強さ ②インフラへの投資

“アジアNo.1クラブ”をスローガンに掲げるヴィッセル神戸では、選手にとって最良の環境作り、つまりインフラへの投資も積極的に行っている。

2026年3月に誕生したヴィッセル・パフォーマンス・センター。MATRIXの最新マシンをはじめ、選手たちの要望に応える充実の設備が揃っている。

2023年の7月、クラブハウス内に選手たちの栄養管理やコンディショニングを支える専用のカフェテリアを新設。さらに今年の3月、最先端のトレーニング機材を導入した新施設「ヴィッセル・パフォーマンス・センター(VPC)」の運用を開始した。

選手たちの要望から完成したその名も「ヴィッセルサウナ」。コンディショニングはもちろんコミュニュケーションの場ともなっている。

千布「VPCは、ヴィッセル神戸がパートナーシップを結んでいるアストン・ヴィラFC(イングランド・プレミアリーグの名門サッカークラブ)の施設を参考に設計した、日本で屈指の環境と言える施設です。今年の8月には、サウナ施設『ヴィッセルサウナ』やシアタールームを新設しました。サウナは選手たちからの要望で、コンディショニングを支えるツールとして非常に好評です」

松井「食事はアスリートにとって気を使わなければいけない部分なので、練習後にバランスのいい食事が摂れるのは選手にとってうれしいことです。サウナまであるなんて最高ですね」

松井さんのJリーグデビューは2000年。実はその翌年、ヴィッセル神戸からオファーが届いていたのだそう。千布さんも初耳の情報に思わずびっくり!

クラブハウスの充実した設備に対して、勝村さんも「すばらしい施設ですよね」と舌を巻く。もちろんインフラへの投資はトップチームに限ったことではなく、若手選手寮「三木谷ハウス」の増設や、アカデミー(U-18)用のトレーニング施設の完備など、次世代プレーヤーの育成に必要な環境作りにまで及んでいる。

勝村「体に必要な栄養素を自ら理解する選手が次々と出てきていますし、そう考えると日本サッカーの食に対するリテラシーはずいぶんと高くなりましたよね。個人的には90年代半ばにJリーグチームを率いたアーセン・ベンゲル監督が、それまでになかった食事管理を提唱したあたりから意識が大きく変わった気がします。あと、インフラつながりで言うと、いま特に必要なのは“人に対するインフラ”なのではないかと思っていて。現代のネット社会において適切な発言はなにかなど、プロ選手の自覚が深まる機会を設けることで、食と同様にリテラシーを高めていけると思うんですよ」

千布「その通りですね。SNSなどを通じた発信の仕方についてもそうですし、『見られる側の意識』というところは、Jリーグからもサポートしていただきながら選手たちにアナウンスしています」

松井「ぼくも自由にしゃべりすぎてしまうところがあるので発言には気をつけようと思っていました。一部だけが切り取られてしまい、別の意味で拡散されてしまうのはすごく怖いことですから。自分の考えを正確に伝えてくれるAI技術があったらすぐにほしいぐらいですね(笑)」

ヴィッセル神戸の強さその③:満員のスタジアム

ヴィッセル神戸のホームグラウンドであるノエビアスタジアム神戸。その運営や管理にも、同クラブの強さのひとつであるデータ活用が深く結びついていると千布さんは言う。

スタジアムヘの来場者の詳細な分布図とともに、データを活かしたファン・サポーターへの取り組みが語られた。

千布「ヴィッセル神戸はもともと、神戸市や地元企業が運営していた市民クラブから誕生したので、ファンの多くは神戸市内に住む方々だと思っていましたが、実際にデータを取ってみると、神戸市のみならず姫路市からの来場者も多くいることがわかりました。データを活用することで、応援してくれるファンの姿を正確に捉え、スタジアムまで足を運んでもらうための新たな施策も地域ごとに展開できる。それがわたしたちの強みになっています」

データ分析を駆使しながら、さまざまな地域にファンの輪を広げているヴィッセル神戸。その一方で、地元に貢献する活動にも積極的に取り組んでいる。ヴィッセル神戸は阪神・淡路大震災以降、地元の支えがあって成長を遂げることができたクラブ。身近な人々によるサポートがどれほどの支えになるか、どのチームよりも深く心に刻まれている。

千布「ヴィッセル神戸の選手たちは年に数回、いくつかのグループに分かれて神戸市内にある全小学校を回っています。プロ選手を前にした子どもたちの目はキラキラと輝いていて、希望に満ち溢れています。彼らに勇気を与えられる立場であることを選手は誇りに思っていますし、活動を通じてわたしたちのことを知ってもらい、好きになってもらえたらやっぱりうれしいですよね」

ステージのスクリーンには酒井高徳選手が小学校を訪れたシーンも映し出された。

松井「ぼくも小学校を回らせてもらう機会が多いのですが、ぼくが子どもたちと触れ合うことでサッカーを好きになってくれるとうれしくなります。また、子どもの頃からサッカーに触れられる機会が増えることによって、上達スピードが速くなったり、それこそ日本代表を支えるスター選手が次々と生まれる可能性も高くなる。そう考えると楽しみで仕方ありません」

勝村「小学生ですでに高い実力を示す選手が出はじめているのがいまの日本のサッカーですから、松井さんの言う将来もそう遠くないかもしれませんよ」

ヴィッセル神戸の今後について、MCのハリーさんに聞かれた勝村さんは「アジア中の子どもたちが憧れるようなチームになってほしい」とコメントした。

ヴィッセル神戸の選手たちは、小学校を回って子どもたちと触れ合う以外に、病院や老人ホームなど介護の現場を訪問する活動も定期的に行っているのだそう。スタジアムを熱狂に包むたくさんのファンを持つのは、老若男女に勇気を与えられるクラブだからこそ。

トークセッションを終えたあと、3人は同イベント内に設置されたスポーツブース「AI ATHLETE STADIUM」に移動。AIとスポーツが融合したコンテンツを体験してもらった。

勝村さん、千布さん、松井さんの順にブースを体験!3人を代表して松井さんは、「スポーツの現場においてAI技術が活用される場面は増えています。新しいトレーニングや若手の育成プログラムなど、可能性に満ちている点がとても興味深いですね」と感想を述べた。

ブース体験後、参加者に渡される記念カードを手にする3人。最後に勝村さんは、「ところでなんでわたしが最初だったんだろう? 順番があとなら対策できて高得点が狙えたのに……」と、負けず嫌いな一面をのぞかせながら笑いで場を締めた。

AI技術をはじめとする最先端テクノロジーを駆使したデータ活用、アジアNo.1クラブを目指す精神、地域やファンとともにつくり上げる熱狂──。そのどれもが常勝軍団として名を馳せるために欠かせない重要な要素。クラブの挑戦の歴史はまだはじまったばかり。今後はさらに成長を遂げて、わたしたちをもっと楽しませてくれるはず。そんなヴィッセル神戸に、多くの人々が期待している。

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TEXT:Keisuke Honda
PHOTO:Teppei Hori
EDIT:Yohsuke Watanabe, Satoru Komura(IN FOCUS)

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