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現役高校生がヴィッセル神戸の試合でアナウンサーデビュー!? 2万人が耳にした夢のはじまり|貯めて叶う夢がある

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プロの声優を目指す高校1年生の息子のために、大舞台でアナウンス体験をさせてあげたい。今回の"ためかな"は、お母さんのやさしい夢が現実に。ヴィッセル神戸の本拠地ノエビアスタジアム神戸に響き渡ったのは、瑞々しく、しかし未来への決意を思わせる堂々とした声だった。

9月28日、気温26.6℃の晴天。ヴィッセル神戸と浦和レッズの明治安田J1リーグ第32節が開催されたノエスタには、22,109人のサッカーファンが集まっていた。

試合開始の約4時間前、今回の主役となる長男と、お母さん・お父さん・次男の4名がスタジアムに到着した。少しの緊張はあったかもしれないが、それでも準備万端といった表情が頼もしく見えたのを覚えている。きっとこの日のためにたくさん練習してきたのだろう。

ヴィッセル神戸の選手紹介をしたい。 高校1年生の息子は、高校の放送部に所属しており、アナウンスや朗読の練習をがんばっています。 試合を観に来たときの場内アナウンスが、すごくかっこよくて、いつも真似しています。 選手紹介や来場したお客様へのアナウンスをやりたいと、熱く語っております。 来年こそは、朗読で全国大会に出場できるようにがんばっているのですが、さらにパワーをもらえる機会をいただけましたら、とても幸せに思います。 ぜひ、よろしくお願いいたします。

楽天グループが楽天会員からスポーツにまつわる夢を募集し、それを実現させるシリーズ企画「貯めて叶う夢がある」。お母さんから送られてきた一通の応募メッセージによって、今回の“ためかな”は動きはじめた。

当選プログラムは、ヴィッセル神戸のユニフォームをプレゼントすることからスタート。続けて前川黛也選手に事前にもらっていた激励のビデオメッセージを観てもらい、本番に臨むモチベーションを高めてもらった。本人はもちろん、かつてはサッカー少年でポジションもキーパーだったというお父さんもいたく感動していた様子。その後は記者会見室を借りて、チームスタッフからアナウンスのレクチャーを受けた。本番と同じ台本を読み上げ、イントネーションの修正など細かく指導してもらっていた。

ユニフォームを受け取り、笑みがこぼれる。

前川選手からのビデオメッセージを見つめる4人。

記者会見室で行われたレクチャーの模様。

そして本番の舞台となるノエスタのアナウンス室に移動。普段から場内アナウンスを務めるスタッフ立ち合いのもと、彼の隣に座り、本番と同じ席、マイク、音響設備を使用してのリハーサルが行われた。声優という将来の夢に向かって歩む覚悟の表れか、窓の向こうに広がる景色に臆することなく、芯の通った明瞭な声をスタジアム全体に響き渡らせていた。

その後は小休憩。気付けばスタンドはサポーターで続々と埋まりはじめていた。本番へと向かう本人を見送り、家族も観客席へ。この日のアナウンス体験は、キックオフまでの時間に流されるインフォメーションがメイン。試合中のアナウンスは、さすがにプロに任せなくてはいけない。

場内アナウンスにて、今回の“ためかな”の企画説明がされた後、ついに出番がやってきた。緊張の面持ちでスピーカーから聞こえる声に耳を傾ける家族。口振りは熱を帯びながらもとても滑らかで、レクチャーで指摘された修正箇所もしっかり直されていた。プロと見紛う、立派なアナウンスだった。大役を果たした少年の労をねぎらうように、サポーターからは自然と拍手が巻き起こった。家族のもとに戻ってきた本人の安堵した表情が、何より物語っていた。彼はきっと、夢への手応えをしっかり掴んだに違いない。

息子の晴れ舞台を目撃し、涙が込み上げる。

27年前、当時高校2年生だったお父さんは、サッカー大会のためにこの地を訪れていたという。

「一音も聞き逃さず耳で拾いたいと思ってたんですけど、心がいっぱいで、あっという間に終わってしまった。まだ夢心地です。本人もすごく満足してるように思います」(お母さん)

「ヴィッセル神戸という大好きなチームの試合で、よく来るスタジアムで、まさか息子の声がこんなかたちで聞けるっていう、夢のような時間を過ごさせていただきました。この経験をきっかけに、これから羽ばたいてもらいたいですね」(お父さん)

「変わり者の兄ですけど、声に対しては真剣にやってて。今日のアナウンスを聞き、大勢の人から拍手をもらった姿を見て、“カッコいい”って思いました」(次男)

「嬉しいですね。でも、わたしの夢はまだまだ終わらないので、この経験を糧にこれからの人生を歩んでいけたらなと思っています。今回このような機会を設けていただいて本当に感謝しています」(長男)

4人ではじめてヴィッセル神戸の試合を観戦したのが約5年前。いまではノエスタでの応援が“家族の行事”になったと話してくれた。「部活や仕事で毎試合は難しいですが、それでも『来月末は試合行こか』みたいにいつも話しています」とお父さん。

お母さんから長男へ。「いままで聞いてきた中で一番よかった。すごく、みんなの心に届くアナウンスだったと思う。緊張もあったろうけど、何より楽しめてるなって。ひと言ひと言を大切に噛み締めがら話してるのが伝わってきた。お疲れ様でした」。

この日叶えられた夢は、声優というもっと大きな目標に向かうための第一歩。壁にぶつかったり、くじけそうになったとき、きっと思い出されるのではないだろうか。自分の声に応えてくれたヴィッセル神戸サポーターの歓声と拍手、アナウンス室の窓から見たノエスタの景色を。

 

「貯めて叶う夢がある」のサイトはこちら

TEXT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)
PHOTO:Hiromi Okubo

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