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楽天イーグルス早川隆久がヴィッセル神戸の歴史的勝利を目撃!12.8@ノエビアスタジアム神戸、野球とサッカーをつなぐレア場面に立ち会った

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本業は野球、趣味はサッカー。そんな楽天イーグルス早川隆久選手の姿が、2024年の明治安田J1リーグの最終節となった12月8日、ノエビアスタジアム神戸にあった。ヴィッセル神戸のユニフォームを身にまとい、目を輝かせて観戦した彼はJリーグ連覇の瞬間を目の当たりにし、そこから何を感じ取ったのか。野球とサッカーの意外な共通点や、それぞれが持つ魅力とは?

——今日はプライベートのサッカー観戦にお邪魔してすみません!プロ野球で活躍する早川選手の趣味がサッカーというのは意外でした。どんなきっかけで興味を持たれたんですか?

「小さな頃から大のサッカー好きだったんです。小学校のクラブ活動ではサッカーをやっていました。ポジションはキーパーやディフェンダーですね。当時から試合観戦に行くこともありましたが、本格的に観るようになったのは5年くらい前。きっかけは2020年1月1日に国立競技場で行われた天皇杯決勝の観戦でした。ヴィッセル神戸が国内初タイトルを獲得した試合です。僕自身はまだ楽天イーグルスへの入団が決まる前でしたね」

——サッカーのどのようなところに面白さを感じますか?

「コミュニケーションを取りながら試合を進めていくところですね。もちろん野球も仲間同士でコミュニケーションを取るのですが、勝敗を分けるのは、ピッチャーとバッターの能力の部分が大きかったりします。サッカーは試合中の流れの中でコミュニケーションを取り、戦略を修正して、それが試合結果に直結することがある。そうした“チーム感”の強さがサッカーの面白さだと感じます」

——サッカーのプレーで参考にしている部分はありますか?

「アンカーやボランチなど、ミッドフィルダーの選手の動きはよく見ています。チームの戦術にもよりますが、司令塔としてチームの舵を取るポジションで、ピッチャーにも通ずる部分があるんです。例えば僕は、球場の雰囲気や試合の流れ、相手バッターの癖、相手ベンチの戦略などをいろいろ考えながらピッチングを組み立てています。ボランチも試合を俯瞰して、攻めどころを決めていったりするので、プレー中の動きはよく見ていますね」

——ヴィッセル神戸のなかで特に注目している選手はいますか?

「お会いしたことはないのですが、鍬先祐弥選手は同じ早稲田大学出身の同級生なのですごく親近感を持っています。また佐々木大樹選手や宮代大聖選手も年齢が近くて活躍されているので、非常に刺激をもらっています」

——オフシーズンのトレーニングでは、サッカーの練習も取り入れていると伺いました。具体的にどういったものですか?

「実際にミニゲームのような感じで試合をして、視野を広げる練習をしたり、サッカーボールを使ったフットワークのトレーニングを取り入れたりしていますね。例えば野球でも、相手がバントをした際はピッチャーがボールを処理しに行きますが、フットワークが軽くないと上手くフィールディングできません。下半身の俊敏な動きを身につけるためにもサッカーのトレーニングは有効だと感じますね」

——早川選手が考える、2つのスポーツに共通する魅力とは?

「日本で言えば、どちらもファン・サポーターの熱がすごいですよね。地域密着という意味でも、サッカーは各都道府県にチームがあって根付いていますし、楽天イーグルスも東北地方では唯一のプロ野球球団として多くの方々に応援していただいています。そうした環境は共通する魅力なのかなと思います。またそれぞれの魅力という意味では、野球は1回ごと、1球ごとにメリハリをつけながら観ることができますし、逆にサッカーは90分間のなかでいつ試合が動くか分からない緊張感を味わうことができます。野球ファンがサッカーを観るのも、サッカーファンが野球を観るのも、どちらもよい体験になるんじゃないかと思いますね」

——Jリーグ2連覇を決めたヴィッセル神戸の皆さんにメッセージをお願いします。

「まずは本当に、おめでとうございます。目の前でこんな瞬間に立ち会えて幸せです。Jリーグ2連覇、さらには国内2冠ということで、素晴らしいシーズンを過ごしていらっしゃるのかなと感じます。日々の練習から全力でぶつかり合っているという話を聞きますし、勝負どころで勝ち続けられるのは強いチームの証なのだと思います。同じ楽天グループのチームとして誇りに感じますし、自分たちもヴィッセル神戸に負けないくらいの活躍をしたいなと、すごく勇気をもらいました。自分のパワーに変えたいと思います。2025シーズンもお互いがんばりましょう!」

同じアスリートとして、また同じ楽天グループに所属する仲間として、強い刺激を受けた様子。異なるスポーツであっても、コミュニケーションの重要性や、試合を俯瞰することの大切さは共通している。楽天イーグルスのエースへと成長した早川選手は、来年どんな活躍を見せてくれるのだろうか。ヴィッセル神戸のファン・サポーターも、彼の活躍をチェックしてほしい!

TEXT:Kodai Wada
PHOTO:Yukiko Noguchi
EDIT:Yohsuke Watanabe (IN FOCUS)

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