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【後編】宗山塁がいま語る、未来の自分。「日本のトップレベルに向かう姿をイメージしながら練習しています」

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今年の春季キャンプでも注目の的はやはり宗山塁選手。初実戦となった2月11日の日本ハムとの練習試合では、第一打席でヒットを放つなど2打数2安打1盗塁と新人らしからぬ活躍を見せた。前評判通りのプレーに加え、結果にもこだわっていく姿勢はすでにプロ野球選手としての自覚が芽生えているからこそ。より高いレベルに身を置き、自分の体やトレーニングに対する意識もさらに高くなっているという。デビューに向けて着実に前進している姿を目にして、あえて“その先”の未来の話まで聞きたくなった。

――入団直後ではありますが、自身が考える未来についても聞かせてください。野球人生のどのくらい先まで見据えていますか?

「目の前のことでいえば、1年ごとに成長していくことが大事になってきます。ですがその先にある長期的なプランというのは、5年後、10年後はもちろん、現役生活が終わるまでを見据えながらやっています。長く活躍するために、ステージもどんどん上げていかないといけない。もちろん、1年目のスタートからプロのトップレベルかといわれると、まだまだその実力はないと思うので、まずは試合に出て、そこで結果を残していくこと。それを積み重ねていくことでレベルアップしていくというイメージです。常に先のビジョンは持ったまま目の前のやるべきことをやっていけたらなと思っています」

――現時点で5年後にはどんな自分になっていたいと思っていますか?

「年齢も20代後半で1番動ける時期といいますか、いろんなものを吸収して成長していなければいけないですよね。その頃には日本のトップレベル、さらには世界クラスの選手になっていたいです。そのためにも、いまから日本のトップレベルに向かう姿をイメージしながら練習しています」

――目指している日本のトップレベル、そして世界レベルになるために、いま向き合うべき課題は?

「体の使い方と、強さという部分はもっと必要だと感じています。自分がいま持っている、出せるパワーをすべて出し切れるようになれば、さらにプレーもスケールアップしていくと思いますから。そこに対するアプローチの仕方は、強さ、柔軟性、体の使い方などいろいろあると思うので、そこをもっともっと勉強していきたい。プロに入って、さらに多くの知識を学べる環境にいるので、そういったことを自分のものにできたらなと思っています」

――強さや柔軟性を高めるために、どんなことに取り組んでいますか?

「練習メニューとしてのウエイトトレーニングはもちろん、可動域を広げるためのトレーニングやストレッチなどは自主練習の時間で取り入れることが多いですね。人それぞれ動きの長所などは違うので、そこを生かしながら、さらに動きを良くするためにはどうしたらいいのかを考えています。やはりトレーニングは大事だと思っています」

――プロに入ってからコーチやトレーナーと話をしながら、新たに取り入れたことも多いのですか?

「大学時代から継続してやっていることもありますし、新たにいろんな勉強をしながら取り入れたこともあります。やはり体が一番大事になってくるので1月に入寮してから自分の体への意識はさらに高まってきていますね。もっともっといろんな知識を学びつつ、そこから自分に合うものを探していけたらなと思っています」

――入寮してから、あたらしくはじめたトレーニングはありますか?

「連動性の部分ですね。体は全身を使えた方が絶対にパワーが出ると思うので、ひとつの動作をするにしても、たとえば下半身だけではなく、下半身から上半身まで全身を使って力を伝えられたほうがいい。そのような連動性を高めるトレーニングは大学の時よりもさらに種類が増えましたし、意識も高くなってきています」

――宗山選手自身もプロ野球選手に憧れて、今年からその立場になりました。プロ野球選手を目指す子どもたちにどんなメッセージを伝えたいですか?

「僕は毎日プロ野球の試合を見て育ったので、いま考えてもそこはすごくよかったなと思っています。まずは野球を知ること、そしてプロ野球選手の動きは絶対に自分にとってプラスになることがあるので、マネでもいいのでやってみるといいのかな。技術的なことが分からなくても、こうやった方が動きがカッコいいなとか、そういうところからでもいい。とにかくはじめてみたら意外と自分のプラスになったりするところがあるので、まずは見ること、ですね。まったく同じにはなかなかできないとは思いますが、同じように体を動かしてみるということもきっと必要です」

――子どもたちのためにも結果を残さなくてはいけませんね。

「はい。結果が出てはじめて『こういう選手になりたい』『試合を観に行きたい』と思ってもらえますしね。プロ野球でプレーする以上、これからは自分がそうなっていかなくてはと感じています」

努力家な一面は現状に満足せず活躍し続けたいという思いの表れ。トレーニングの意味を考えながら取り組むからこそ、身になるのも早いのだろう。努力の先には一つひとつの目標をかなえる姿がある。どんな選手になっていくのか、どんなプレーを見せてくれるのか、今シーズンだけではなく、今後にも期待が膨らむ。楽天イーグルスの未来を明るく照らす存在になるだろう宗山選手に注目してみると、想像を超えた未来が見られるかもしれない。

INTERVIEW&TEXT:Chiharu Abe
PHOTO:Toshiyuki Koizumi, Ryotaro Moritani
EDIT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS), Shiori Saeki(IN FOCUS)

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