楽天グループが、会員の叶えたい夢を実現する特別な企画「あなただけの夢叶えます」。たくさんの応募のなかから選ばれたのは、宮城県の高校の教頭先生。その夢は「閉校が決まっている高校の、最後の文化祭を盛り上げたい」というものだった。先生の熱い思いを叶えるため、東北ゴールデンエンジェルスや楽天イーグルスの選手たちが協力。思い出と活気に満ち溢れた1日となった。

12月7日、よく晴れた冬の1日。この日、宮城県大河原商業高等学校で文化祭が開催された。「大商」の呼び名で親しまれるこの高校は今年3月をもって閉校予定。生徒・先生・卒業生、地域の人にとって最後の文化祭となる。

今回「あなただけの夢叶えます」企画に当選したのは、宮城県大河原商業高等学校の吉田博幸教頭。

「最後の文化祭で、生徒たちに思い出を残したい。わたしは宮城県大河原商業高等学校で教頭をしています。本校は地域の少子化の影響で、近隣の学校とともに閉校になります。現在は3年生の1学年しかおらず、イベント行事もちょっとこぢんまりして、さみしい印象です。

そこでみなさまに、最後の文化祭を盛り上げるお手伝いをしてもらえないでしょうか？

以前、学校の行事として楽天イーグルス試合観戦を行いました。コディ・ポンセ選手の快投や、石原彪選手のホームランで大いに盛り上がりました。その観戦が楽しかったので、また観にいってきたという生徒もいます。

生徒の楽しそうな笑顔を見ることができたら嬉しいです。ぜひ、よろしくお願いいたします。

この夢を叶えるべく、東北ゴールデンエンジェルスやマスコットキャラクターのクラッチ、そして楽天イーグルスの選手が協力。最後の文化祭に花を添えるため、数々のプログラムが動き出した。

東北ゴールデンエンジェルスは、クラッチとともに、エネルギッシュなダンスパフォーマンスを披露。振り付けを真似たり、席の近くに来たクラッチに歓声を上げたりと、会場は熱気に包まれた。パフォーマンス後は撮影会も開催。子どもたちに人気で、撮影には行列ができていた。

東北ゴールデンエンジェルスによるダンスパフォーマンス

華やかなダンスパフォーマンスに熱気も高まる

東北ゴールデンエンジェルスとクラッチの撮影会

校内では、楽天イーグルスの景品が当たる抽選会ブースや、アップサイクル体験も実施された。

アップサイクル体験は、閉校に伴い廃棄される予定だったバレーボールやバスケットボールを再利用しキーホルダーをつくるというもの。体験には、生徒の家族や卒業生も多数参加。自身も卒業生だという生徒のお母さんや、当時の同級生といっしょに来た方、県外から帰省して遊びに来たという卒業生も。学校のことを懐かしみながら、それぞれの思い出とともに、世界にひとつだけのキーホルダーを完成させていった。

楽天イーグルスの公式グッズが当たる抽選ブース

使わなくなったボールなどを活用してつくられたキーホルダー

閉会式では、伊藤裕季也選手と画面越しでの「じゃんけん対決」が開催。勝ち残った生徒や先生には、伊藤選手のユニフォームやサイン入りボールが送られた。

さらに、吉田教頭がファンだという銀次アンバサダーから、サプライズでビデオメッセージも。生徒も先生も、笑顔溢れる閉会式となった。

生徒からも「チアのパフォーマンスが圧巻で、スタジアムの雰囲気がそのまま学校に来たみたいだった」「校舎が古く普段はもの寂しい印象だけど、最後に活気ある文化祭になって嬉しかった」「楽天イーグルスの大ファンなので、この日が待ち遠しかった。クラッチくんを見ることができて心が癒された」との声が上がり、大成功だった模様。

文化祭の実行委員長を務めた二瓶煌汰君は、「大人になったときに帰ってくる場所がないのは悲しいけれど、先生がこういった企画を準備してくださったからこそ楽しく盛り上がることができた。とても印象に残る文化祭になった」と語った。

最後に、この企画に応募した吉田教頭にも話を聞いた。

ー今回なぜこの企画に応募されたのですか？

「本校の行事として、生徒全員で楽天イーグルスの観戦を行ったのですが、そのときに試合の楽しさを知った生徒や、楽天イーグルスのファンになった生徒が多かったみたいなんです。それと同時に、文化祭も3年生だけの状態でやるのは少し寂しいよねという声を聞きまして。生徒にとってもわたしたちにとっても最後の文化祭を、いい思い出にしたくて応募しました」

ー実際に応募が通ったとき、どんな気持ちでしたか？

「最初は嘘なんじゃないかと、ちょっと疑ってしまいました（笑）。でもやり取りをしてる内に、本当に当たったんだと実感が湧いてきて嬉しかったですね」

ー最後の文化祭ということで、どういった思いでのぞまれましたか？

「閉校が近いと思うとしんみりしてしまいますが、やはり笑ってこの場所を終わりにしたい。そして楽しかった思い出を胸に、旅立ってもらいたいなと思っていました」

ー今日の文化祭が実現して感じたことを教えてください。

「素直にとても嬉しかったです。チアのパフォーマンスは、生徒だけではなく来校者のみなさまにすごく喜んでもらえて。閉会式のじゃんけん大会も歓声が上がるまで盛り上がっていました。生徒の感激する姿を見れたことが、すごくありがたいです。もしこの企画がなかったら、あんな表情は見られなかったなと思います。また、最後に僕が大好きな銀次アンバサダーからメッセージをもらえたのもびっくり。僕自身の思い出にもなりました」

ー最後に、協力してくれた楽天グループと楽天イーグルスに向けてメッセージをお願いします。

「1日だけのイベントでしたが、生徒たちはこれからずっとこの思い出を持って卒業できるのかなと思います。今回は大成功でした。本当にありがとうございました。今後も楽天イーグルスを応援し続けたいと思います」

3月、生徒の卒業とともに、宮城県大河原商業高等学校は103年の歴史に幕を下ろす。この場所での思い出は、いつか生徒たちの支えになってくれるだろう。楽天グループは、スポーツを愛するすべての人の、もっといい未来を応援している。次に叶うのは、あなたの夢かもしれない。

「あなただけの夢叶えます」のサイトはこちら

※「あなただけの夢叶えます」は2025年3月、「貯めて叶う夢がある」から名称変更された企画です。

TEXT：Shiori Saeki(IN FOCUS)
PHOTO：Ryotaro Moritani
EDIT：Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)