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さぁ、桃園に行こう!Rakuten Girls 彩香に“台湾野球の魅力”を教えてもらいに。

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野球の魅力は試合中のプレーだけじゃない。球場の熱気、サポーター同士の交流、美味しいビールとおつまみ……。興味を惹かれるポイントはいくつもある。それらはスタジアムに足を運んではじめて、体感できるもの。Rakuten Girlsの一員で、千葉マリンスタジアムでビールの売り子も務める彩香(さやか)さんに、日本野球と台湾野球のそれぞれの違いや魅力について語ってもらった。

 

「野球の“応援”と聞くと、どんなイメージを持っているでしょうか。日本なら外野席でメガホンを持って、好きな球団に声援を送りますよね。台湾はどうなのかというと、チアガールがベンチ上のスタンドで各選手の応援ソングに合わせてダンスを踊って、球場を盛り上げるのが主流なんです。日本と台湾は距離的にはすぐ近くですが、応援の文化は全然違います。そうしたプレーだけではない、野球観戦の面白さを伝えたいと思っています。

 

わたしはもともと、野球に興味があったわけではなく、ビールの売り子をはじめてから本気で選手を応援するサポーターの熱気や、ファンたちが球場で楽しそうに過ごしている姿を目の当たりにして、そこから「野球って面白いんだ」と興味を持つようになりました。はじめは野球のルールやプレーの良し悪しも分からなかったんですけど、いろんな試合を観戦するうちにどんどんハマっていって、日本全国の試合を観に行くようになりました。好きになるきっかけって本当に分からないですよね(笑)。

 

せっかくなら海外の試合も観てみたいと思うようになり、Lamigoモンキーズ(現・楽天モンキーズ)と千葉ロッテマリーンズの交流戦を桃園野球場で観戦したのがRakuten Girlsとの出会いです。チアガールが観客といっしょになって球場を盛り上げていて、日本とはまったく異なる応援でした。そこから何度も通うようになって、縁あって加入することになりました。わたしはずっと台湾にいるわけではないので、Rakuten Girlsの仲間たちと踊りをいっしょに合わせる機会が少ないのは大変ですが、空いている時間を見つけて曲や振り付けを覚えるようにしています。期待してくださるファンの方々がいるのでがんばれています。

 

日本と台湾では応援のスタイルが異なるので球場の雰囲気も違います。日本の応援は外野席のサポーターが声を合わせて応援する迫力が魅力なんですけど、台湾は内野席でチアガールが踊って、それに合わせてファンの方もいっしょに踊ってくださるので、その一体感が特徴です。球場全体がびっくりするほど盛り上がって、選手の後押しになっているんじゃないかと思います。チャンステーマが流れたりすると、もう熱気がすごいですね。踊りは大変なんですけど、それ以上に楽しくて仕方がないですし、自分がその雰囲気を作り出す一員になれていると思うと嬉しいです。この熱量ってなかなか写真だけでは伝わりづらいので、日本の皆さんにもまずは一度、台湾の球場に行ってみてほしい。きっと虜になってしまうと思います。

 

わたしとしては、ひとりでも多くの方に台湾野球を観に来ていただけるように、今後は日本と台湾の架け橋となれるような活動ができたらと思っています。日本の球場なら一人で観戦するのもそれほどハードルは高くないのですが、海外で野球観戦となると、日本と台湾は距離が近いのにハードルが高いように感じてしまいます。その隔たりをなくしていきたいです。日本人向け観戦ツアーとして「彩香ツアー」というのを開催したこともありますし、ゆくゆくは日本のビールの売り子文化を台湾に持ち込むような活動もできたらなと思っています。わたしの密かな野望ですね(笑)」。

   

INTERVIEW:Yohsuke Watanabe (IN FOCUS) TEXT:Kodai Wada

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