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「ダンスを通じて人々の心を豊かにできるチームでありたい」。楽天スーパーナイターに出演するSOCIAL WORKEEERZはどんな人たち?

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2011年、「壁がなく可能性が最大化された社会を実現する」というビジョンを掲げて結成されたダンスチーム、SOCIAL WORKEEERZ。障がいの有無も性別も国籍もこえ、ダンスやエンタメを通じてソーシャルインクルージョンの実現を目指している。そんな彼らが、8月1日に東京ドームで開催される楽天スーパーナイターでダンスを披露する。彼らはどんな思いでダンスと向き合い、表現者として活動しているのだろうか。2022年から代表に就任したDAIKIさんと、今回いっしょに振付演出構成を担ったメンバーのuenoさん、NAGAさんの3人にそれぞれの考えを聞いた。

——東京ドームという舞台はかなり大きいですよね。

「僕は小さいときからずっと野球をやっていて、テレビでも野球ばかり見ていました。ただ、19歳のときに軟骨無形成症の合併症でもある脊柱管狭窄症になってしまい大きな手術をきっかけに野球を続けられなくなってしまい、大学1年生でプレイヤーからは離れていました。野球少年からすれば、東京ドームはいわば“夢の聖地”です。そんな場所でダンスを通じて野球に携われるというのが信じられません。今回は野球を観にくる人たちがたまたま僕らのパフォーマンスを目にすることになると思うのですが、そうした人たちの心にも響くものを届けられたら嬉しいです」(DAIKI)

「わたしも小学生のときに野球をやっていて、4番でキャッチャーでした。親しみのあるスポーツのイベントで踊ることができるのはすごく喜ばしいですね。SOCIAL WORKEEERZとしては、野球を観にきている人に対してダンスの良さを伝えることができる貴重な機会なので、素晴らしい時間をいただけたなと思っています」(ueno)

「東京ドームでできるっていうのが感慨深いよね。SOCIAL WORKEEERZはさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが集まったダンサー集団なので、表現も多様で、観ている人たちにとっては新鮮に感じてもらえるんじゃないかと思います」(DAIKI)

「あれだけ大きな会場で踊れることは人生でも数少ないチャンス。ダンサー・表現者として素直に嬉しいです。もしかしたらダンスをやったことがない人、観たことがない人も『わたしもやってみようかな』とか『すごい元気もらえたな』と思ってもらえるかもしれない。少しでもダンスの良さに触れてもらう機会にしたいです」(NAGA)

ダンサー、俳優、企画、振付と多彩な顔を持つuenoさん。保育士・幼稚園教諭の資格も持っており、子どもたちにもダンスを教えている。アーバン・ロックダンスチーム、grooviestのメンバーとしても活動。日本最大級のストリートダンスコンテスト「TOKYO DANCE DELIGHT vol.29」ではファイナルに出場した。

SOCIAL WORKEEERZのほかにもuenoと同じくアーバン・ロックダンスチーム、grooviestのメンバーとして活動するNAGAさん。

日本人初の低身長症当事者として保健体育科教員免許を取得したことでも知られる代表のDAIKIさん。ダンサーのほか、俳優やラジオDJといった顔も持つ。大河ドラマ『光る君へ』にも須麻流役として出演。

——楽天グループは「スポーツとともに、もっといい未来へ。 A BETTER FUTURE TOGETHER」というスローガンを掲げています。SOCIAL WORKEEERZは活動を通じてどんな未来を見据えていますか?

「わたしは普段、ダンスを教える側としてレッスンをしているのですが、高齢者の方が健康のためにダンスをしにくることがよくあります。身体を動かすことはもちろん、いっしょに踊る仲間とコミュニケーションを取ることで人と人とのつながりを楽しんでいるんです。身体だけではなく心も健康になれるのがスポーツの良さであり、それがより良い未来につながるのだろうなと思っています」(ueno)

「わたしも同じことを感じていました。SOCIAL WORKEEERZの活動であれば、コミュニケーションを取ることで仲間同士の信頼が生まれて、それが団結力につながり、最終的にはダンスとして良い作品になる。スポーツが持つ素敵な一面だなと感じますね」(NAGA)

「僕は物心がついたときからスポーツとともに人生を歩んできました。実は野球だけではなくて、ミニバスやテニス、柔道、ボクシング、水泳などもやってきました。障がいがあるのでスポーツができないと思われがちですが、まったくそんなことはない。やり方次第でできなかったこともできるようになります」(DAIKI)

「ダンスは特にそうだよね」(NAGA)

「ダンスはいい意味で“型”がない身体表現なのでどんな人にも表現の方法があるし、誰でも取り組むことができる。例えばuenoはさまざまなダンスジャンルの経験があるのでそれをダンスに取り入れていたり、NAGAはもともとプロのロックダンサーなので、そのスタイルを取り入れていたり。ジャンル問わずいろいろアレンジできるのがダンスの魅力。『こうしなきゃいけない』みたいな固定観念がないので、そんな自由な考え方を他のスポーツにも波及できたら面白いですよね」(DAIKI)

——数あるスポーツの中で、ダンスならではの魅力とはどんなものだと考えますか?

「ダンスって人の心を豊かにする圧倒的なパワーがあるんです。僕自身、持病で『あれはやっちゃいけない』『これはダメ』と昔は行動を制限されてきました。そこから『できない』ではなく『向き合い方』を考えていける体育の研究やスポーツへの考え方を広めていきたいと強く思いました。その中でダンスの選択肢の多さはヒントがあると思っています。自分らしい表現できるものと出会えたのはダンスがあったから。ダンスのおかげで自分の心が豊かになりました。そしてこれからは、いっしょに踊る人、観てくれる人の心をダンスで豊かにしていきたいですね」(DAIKI)

「言葉が通じなくても自己表現ができるのはダンスならではの魅力なのかなと感じます。例えば言葉を話すのが難しい人、コミュニケーションが苦手な人でも、自分なりのダンスを表現して同じ空間を楽しむことができる。それはダンスの素敵なところです」(ueno)

「海外に行って英語が話せなくても、ダンスで『わたしはこんな人だよ』と伝えることができる。ダンスそのものがコミュニケーションツールなんです。ダンスを通じて自分を表現して、相手を理解できるのは素晴らしいですよね」(NAGA)

——最後に、みなさんにとってSOCIAL WORKEEERZはどんなチームですか?

「ダンスってひとりでもできてしまうのですが、それをチームで取り組むことで喜びや楽しさをシェアできる。わたしたちでイベントも開催していますが、「もっとこうしたらいいんじゃない?」とか「こうしたらよくなると思う」とかいろんな意見を仲間からもらえるので、それが自分の成長にもなります。SOCIAL WORKEEERZにいることの良さなのかなと思っています」(NAGA)

「わたしはSOCIAL WORKEEERZに入る前からダンスをやっていたのですが、それまで持っていたダンスへの価値観や考え方を変えてくれたのがこのチームです。新しい自分に出会うことができて、いまでも日々学ぶことができる環境なのですごくありがたいですね」(ueno)

「僕にとっては家族同然の存在なんです。ただみんなと横並びにいっしょにいたい、いっしょに喜びを分かち合いたい、人に共感し、人の心を豊かにするためのきっかけの種蒔きができるチームで在り続けたいと願っています。ここには他のチームで活躍しているダンサーもいれば、家庭を持っている人もいるし、いろいろなバックグラウンドを持った人たちが集まっている。そうした人たちにとって何か困っているときや落ち込んでいるときに帰ってこられるような場所になれていたら嬉しいですし、自分にとってもこの居場所を守り、こんな関係性でいてもいいんだよということを社会に広めていこうという原動力になります。ひとりのダンサーとして、そして代表として、僕はこのチームが好きなんだと胸を張って言えますね」(DAIKI)

自分が表現したいこと、相手に伝えたいことは人それぞれ。100人のダンサーがいれば、100通りの表現がある。ダンスを自分なりにアレンジし、楽しむことができるのが面白さであり、魅力である。SOCIAL WORKEEERZは楽天スーパーナイターでどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。東京ドームに足を運んで、彼ら一人ひとりの思いを感じ取ってほしい。

TEXT:Kodai Wada
PHOTO:Teppei Hori
INTERVIEW&EDIT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)

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