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「楽しくなかったらもうやめてますけどね」。大迫勇也、エースストライカーの本音

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エースストライカー。それはサッカーというスポーツ、その試合が生み出すドラマのハイライトを担う主役。人一倍浴びる脚光と比例して、応えるべき期待の大きさは計り知れない。大迫勇也選手は、日本代表として2度のサッカーW杯出場を果たし、ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」でのプレーを経て、ヴィッセル神戸で3シーズン目を迎える。長年にわたり、何度も何度も、そうしたプレッシャーを跳ね除け結果を残し続けられる理由、彼の強さの根源が知りたい。

大迫勇也は生粋のストライカーだ。

「点を取るのが一番の醍醐味ですし、点を取ったらヒーローになれる。チームの勝利のために点を取ることができるわけですから、そこはもうやりがいしか感じていないですね」

ゴールを決めたとき、チームが勝利したとき、全員でその喜びを分かち合っているとき、それまでの厳しいトレーニングや悩みなど、すべてを吹き飛ばすほどの喜びがこみ上げる。だが一方で点を取らなければ、批判の矛先にもなる。

「そんなのどうでもいいです」

大迫選手はその言葉を決して投げやりではなく、強い意志をもって伝えてくれた。

「そんなの、ほんとに気にならないくらいになっちゃいましたね」

エースとして、ストライカーとして、結果に対して責任を背負い、批判にもさらされる。だがその声に悲観的になることはない。

「ただただ、どうやったら点を取れるかを考えているだけなので。それでも取れないときはありますし、その場合は仕方がない。いかに次までに改善できるかだと思うし、試行錯誤しながら自分の中で“これ”というものを見つけてまた次の試合に臨むだけだと思うから、そこはちゃんと割り切ってやっていますね」

このような考えになったのは2014年に海を渡り、ドイツでのプレーを選んだことが大きく影響していると話してくれた。海外では結果がすべて。どれほど献身的なプレーを続けても、ストライカーとしてゴールという結果を出さなければ評価はされない。厳しい世界ではあるが、やるべきことは明確になった。

「結局、チームのためにどう活躍するか、なので。そういうの(期待やプレッシャー)を抜きにして、ピッチの中で自分がどうしたいのか、どうチームのためにプレーできるのかということだけを考えています」

結果が出ないこと、思い通りにいかないことも多い。ドイツではこれまでに味わったことのない難しさを感じることもあった。だが、だからこそ、ゴールを決めたときの喜びは大きい。

「ピッチでいかに活躍するかはやっぱり大変でした。ただその分、結果を出せれば今まで以上に楽しかったので。ドイツに行って、さらにサッカーの楽しさを味わえましたね」

だから、結果を残すことだけを考え、プレーに集中する。

2022年、大迫選手は苦しい時間を過ごしていた。2021年8月にヴィッセル神戸へ入団。大きな期待を受けてプレーすることとなった。だが、ケガによる離脱もあり、結果という形でその期待に応えることができず、チームも厳しい戦いを強いられた。その状況の中で長い時間、ケガと、自分と、向き合った。そこで思い出した自身の原点となる思い。

「自分が楽しいからサッカーをしているんだな、と」

年齢や経験を重ねれば増えていく責任。期待に応えたいという思いも強い。だが、やることは変わらない。下を向くのではなく、ゴールという喜びに向かって最大限の努力をする。

「楽しくなかったらもうやめてますけどね、サッカー。やっぱり楽しさがあるからこそ、今の年齢でもずっとやりたいなと思えるんです」

ただ純粋に、真っすぐにサッカーと向き合う。そして、楽しむ。サッカーを楽しむ気持ちが大迫選手を支え、突き動かしている。

「チームが勝てたときは全員で喜べるので。そこは代えがたいものですよね」

その瞬間を味わうために、今日もゴールに向かって走り、果敢にボールに飛び込んでいく。

「ヴィッセル神戸でタイトルを獲りたいです。そのために点を取りたいですし、チームの力になりたい」

その思いが結実した先に、チーム、そしてサポーターが喜ぶ未来が広がっている。

INTERVIEW & TEXT: Chiharu Abe

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