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「若手の選手に、もっともっと出てきてほしい」。槙野智章が語る、Jリーグ連覇に欠かせないこと。

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昨年、ヴィッセル神戸の優勝が決まる前から「来シーズン(2024年)は厳しい戦いになる」と予想していた槙野さん。ディフェンディングチャンピオンとして、相手チームからの対策が強まりながらも、着実に勝ち点を積み重ねて上位につけているチームをどのように見ているのか。Jリーグ連覇に向けて、シーズン後半に求められることを、ヴィッセル神戸のエバンジェリストに聞いてみた。

——ヴィッセル神戸の今シーズンの戦いは、槙野さんの目にはどのように映っていますか?

昨年の優勝チームということで、相手チームはしっかりと対策を練ってきている印象です。ヴィッセル神戸は大迫勇也選手を中心に、縦に速いサッカーを展開していますが、その強みを消すような戦術を立ててくるケースもあります。ただ、その中でも勝ち点を積み重ねて上位にいるのは、やはり戦力が充実したチームである証だと思います。

——宮代大聖選手がチームトップの得点数をマークするなど、新戦力の活躍も目立っています。

宮代選手に関しては得点もそうですし、複数ポジションをこなして攻撃の起点になるなど、うまくフィットしている印象です。ただチーム全体を見渡すと、中心となっているのは昨年優勝を経験しているメンバーです。これから連覇を目指していくためには、新戦力含め若手の選手がもっともっと出てこないといけない。ヴィッセル神戸の軸となっているのは30代のベテラン選手たちなので、彼らからポジションを奪うくらいの勢いがほしいですね。

——Jリーグ連覇に向けて、どんなことが求められるのでしょうか?

若手の選手が出てくることと、戦術面での選択肢を増やすことが必要だと思います。縦に速いサッカーを封じられたときに、どのように点を取りにいくのか、複数の選択肢を用意できないと勝ち点を伸ばしていくのは難しい。またシーズン後半は疲労も溜まってコンディションが厳しくなりますし、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)も開幕するので、選手の起用法も重要になります。そういう意味でも、新たに出てくる若手に期待したいです。

——若手選手が台頭していくためには何が必要でしょうか?

経験豊富な選手たちに対してリスペクトを示しつつも、彼らに本気で勝ちにいく気持ちを持たないといけません。「自分がヴィッセル神戸を変えてみせる、このチームを優勝に導くんだ」という意識を持った若手の選手が一人でも多く出てくることが大事。山川哲史選手や佐々木大樹選手は強いメンタリティを持っていたので、若くしてスタメンに定着していったのだと思います。

——佐々木選手と山川選手はヴィッセル神戸のアカデミー出身でもあります。アカデミーの選手が成長するためには、どんな環境が求められますか?

トップチームの選手たちを間近で見ることができるのは大切なことです。自分たちとの力の差を肌で感じることができますし、「あのレベルまで早く到達したい」というモチベーションになる。ヴィッセル神戸はトップチームもアカデミーも同じ練習場でトレーニングしているので、素晴らしい環境だと思います。アカデミーの選手が成長できる環境はあるので、あとは選手一人ひとりがもっと貪欲になれると良いですね。遠慮せず、トップチームの選手を捕まえて色々聞いたりするのも大事。若いので、もっとガツガツして良いんじゃないですかね(笑)。

——槙野さんもサンフレッチェ広島のアカデミー出身ですが、若い選手が「未来を思い描くこと」で、どのような力が得られると感じますか?

自らを成長させる原動力になりますよね。自分がどうなりたいかをイメージすることは大切ですが、例えば「プロになりたい」と思っている人がいるとしたら、プロにはなれるかもしれないけれど、その先の日本代表や超一流の選手にはなれないと思います。いまの若い選手たちは、代表や海外でのプレーを目指している人が多いのですが、僕が10代だった頃は、「プロになること」を目標にしている人が多かった。より上の世界を目指すことが、自分を成長させてくれるのだと考えています。

——槙野さんは昨年から品川CCで監督を務められていますが、指導者として、選手たちとのコミュニケーションにおいてどんなことを意識していますか?

自分の考えを押し付けるのではなく、選手自身がどう思っているのかを引き出すようなコミュニケーションを意識しています。例えば戦術について話すとき、「僕はこういう考えだけど、あなたはどう思っている?」というふうに、会話の最後に「?」をつけて、選手自身に考えてもらうようにしています。またヴィッセル神戸時代の経験も非常に活きています。僕が在籍していたときは残留争いに巻き込まれてしまったのですが、そのときに、どれだけ良い選手たちが集まっていても、チームとしてまとまらなければ勝てないということを学びました。一つの発言、一つの行動でチームが良い方にも、悪い方にも変わる可能性があることを知ったので、厳しいシーズンではありましたがすごく勉強になりました。

——今回のRakuten SUPER MATCHは、サッカーの試合に合わせて、環境問題などへの意識を高めることができるイベントだと考えています。こうした試合の開催をどのように感じていますか?

例えばゴミの分別などは、普段生活している中で“当たり前”になっていることだと思うんです。習慣化されているのは素晴らしいことですが、こうしたイベントをきっかけに、改めて“なぜそれが必要なのか”を考えるのも大事ですよね。

——より良いスポーツの未来を目指すために、ヴィッセル神戸と楽天グループだからこそできることがあるとすれば、どんなことだと思いますか?

僕は「スポーツ=究極のエンターテインメント」だと思っています。やはり他チームがやっていないようなことを楽天さんにはやってもらいたいし、「楽天がやっているなら、ウチもやってみようか」みたいな流れもつくれると思います。例えば「音楽×スポーツ」の大きなイベントがあれば、それぞれに興味を持っている人が別のカルチャーにも触れることができますよね。スポーツ好きにも、そうじゃない人にも興味を持ってもらえるような仕掛けをどんどんやってほしいです。

これから厳しい夏の戦いがはじまるJリーグ。シーズン連覇に向け、新戦力の活躍のみならず、若手の選手の台頭も欠かせないと槙野さんは語る。ベテラン選手をベースとしたチームの中で、起爆剤となるような新戦力は現れるのか。まもなく佳境を迎えるシーズン後半戦も、ヴィッセル神戸の勝利を願ってたくさん応援しよう!

TEXT:Kodai Wada
PHOTO:Suguru Tanaka
EDIT:Yohsuke Watanabe, Shiori Saeki (IN FOCUS)

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