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18歳。191cm。地元宮城出身のルーキー大内誠弥投手に、楽天イーグルスファンは夢中!

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スポーツファンにとってルーキーは特別な存在。これからどんな活躍をしてくれるのか。そのスタート地点から、長く、深く、応援できる。宮城県出身の大内誠弥投手は、幼い頃から憧れてきた楽天イーグルスで昨年プロデビューをかなえた。 2006年生まれの若さと、191cmの長身。未来は無限に広がっている。

2023年にドラフト7位で楽天イーグルスに入団した大内投手。甲子園の出場経験はなく、急成長を見せたのは高校3年生からだったが、それでも夢への扉を手繰り寄せた。まだ体の線も細く成長過程にあるが、指先の感覚が優れており、変化球のコントロールの良さなどから将来性を高く評価されている。

——プロ野球選手としての生活がスタートしましたが、プロ野球選手になって変わったことはありましたか?

先輩たちの意識がすごく高くて、自分もつられてモチベーションを高く持てるようになりました。先輩の存在やアドバイスが、自分にとってとてもいい影響になっていると実感しています。

——具体的にはどういった面で意識の高さを感じていますか。

体の使い方や、トレーニング方法などですね。アドバイスをもらうことも多くあります。食事やドリンクにも気を使われていて、いろいろと教えてもらっているんです。いままで知らなかった情報がたくさんあるのでいい環境だなと感じています。

——大内投手は宮城県出身で子どものころから楽天イーグルスのファンだったそうですね。地元の球団に入団できたことをどのように感じていますか。

テレビや球場などでずっと見ていた選手が身近にいることや、彼らとチームメイトという立場になれたことはすごいことだなと感じています。岸孝之投手や辛島航投手などは、僕が小学生の時から投げていて、いまも現役なわけですから。最初にお会いした時には興奮しました。

——現在はどんな目標を思い描いていますか?

まずは体重を増やし、体を強くして出力を上げたボールを投げられるようになることです。そして試合経験を積んで、少しでも早く一軍で投げられるようになりたいですね。将来的には日本代表としても活躍できるようなピッチャーになりたいと思っています。

——5年後の自分はどうなっていたいですか?

先発でチームの主力として投げられるくらい成長したいです。球速アップにもこだわりたいのでもっとトレーニングも積んでいきます。まずは150キロ後半の球を投げられるように。大きな目標として160キロを目指していますね。

——昨年までの大内投手のようにプロ野球選手を目指す子どもたちに向けて、どんなことを伝えたいですか?

僕は高校の2年生の終わりまで目立った選手ではなく、チームでも2番手、3番手くらいの選手でした。ですが最後のほうに成長してプロに行くことができたので、自分の可能性を諦めずに努力してほしいです。

——そのように成長できたきっかけはなんだったのでしょうか?

それまではボールのスピードが出なかったこともあり、自信がなかったんです。しかし、フォームが固まってきたことで2年生の秋ごろから少しずつスピードが出るようになり、試合でも自信を持って投げられるようになっていきました。自信がついてきたことが結果に繋がったと感じているので、自信がつくくらいまで努力をすることが大事なのかなと思っています。

——まだ結果が出ていない人も諦めずにがんばってほしいと。

はい。ただ、がむしゃらに努力するのではなく、いろんな人の真似をしてみながら、どのような方法が自分に合うのか模索して欲しいです。いまは情報がたくさんありますから。調べたり試してみたりすることも大事です。

——楽天グループでは、「スポーツとともに、もっといい未来へ。」というスローガンを掲げています。大内投手は、スポーツを通してより良い未来を作るためには、どんなことが必要だと考えていますか?

僕は小さいころから、公園で野球だけではなくいろいろなスポーツで遊んでいました。ですが、いまは野球やボール遊びができる公園が少なくなってきていますよね。やはり遊べる場所が増えることで、あらゆるスポーツの競技人口や、次世代を担う選手が増えていくのかなと感じています。そういった環境が増えていけばいいなと思いますし、こうして発信していくことなど、僕自身ができることをやっていきたいですね。

憧れの球団で大きな目標をかなえるべく、プロ野球選手としての基盤づくりに励んでいる大内投手。これまでの経験を自信に変え、力強く成長を続ける右腕の活躍を期待せずにはいられない。東北の、楽天イーグルスの野球はこれからもっと面白くなっていく。

INTERVIEW&TEXT:Chiharu Abe
PHOTO:Toshiyuki Koizumi
EDIT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS), Shiori Saeki(IN FOCUS)

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