世界各国からシーン屈指のスケーターが集結。一際輝いていたのは、やはり堀米雄斗だった!|UPRISING TOKYO
Posted
5月26日~28日に開催された日本発のスケートボード国際イベント「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」。前編では、カルチャーとしてのスケートボードを盛り上げたいという、イベントに込められた思いを紹介した。後編は、初代チャンピオンに輝いた堀米雄斗を中心に、参加スケーターによる圧巻のライディングをお届け!
「大会やオリンピックだけじゃなく、ストリートカルチャーとか、そういったところもどんどん伝えていきたい」という堀米雄斗の思いを受け、順位を争うだけではなく、スケートボード本来の楽しさが重視されたこのイベント。とは言え、互いに刺激し合ってトリックの難度を高めていくスケーターたちの競演はいやが上にも盛り上がる。
堀米やジェイミー・フォイ、シェーン・オニールらシーン屈指のトッププロとともに会場を沸かせていた一人のスケーターがいた。彼の名前はフェリペ・ヌネス。事故で失った両足の代わりに両手で巧みにデッキを操る、ハンディキャップをものともしないその姿は、目撃した観客に衝撃と勇気を与えたに違いない。
難しいセクションであればあるほど、そこに挑むプレッシャーをモチベーションへと変え、トリックをメイクすることに至上の喜びを感じるスケーターたち。この3日間のために作られたオリジナルコースは、そんな彼らの心を掴むものだった。手掛けたのは、世界的なスケートコンテストのコースをいくつも担当してきたカリフォルニア・スケートパーク社。「多様でモダン、そしてチャレンジングなストリートコースを設計・構築した」という今回のコースは、有名なストリートセクションを模したものも多く、堀米も「LAのハリウッド・ハイというストリートスポットをイメージしたレールがあったり、サンフランシスコのハバを再現したセクションがあったり、すごくクールだし滑っていて楽しかった」と話していた。
コンテストは60秒のランを3本実施し(準々決勝は50秒×2本)、その中でのベストスコアで競うが、トリックの難易度だけではなく、創造性やコース全体の使い方、スタイルなども評価に入る。各選手が個性を出しながら難しい技にチャレンジしていく姿が多く見られた。
28日におこなわれた決勝では堀米選手の優勝を始め、若き日本のスケーターたちが表彰台に上がり、日本のレベルの高さを示す結果に。
「またここから日本のスケートシーンも盛り上がると思う。見に来てくれてありがとうございます。サポートしてくれた皆さんありがとうございます」と堀米選手。楽しみながらも結果で期待に応える姿はさすが金メダリスト。会場からは温かく大きな拍手が送られた。
UPRISING TOKYOについて、より詳しく知りたい人はこちらをチェック!
TEXT:Chiharu Abe