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浅村栄斗が体現する、一致団結。楽天マインドを宿した選手たち

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楽天グループが掲げる、「大義名分」「品性高潔」「用意周到」「信念不抜」「一致団結」というブランドコンセプト。もしもこの5つを、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手に当てはめてみたらどうだろう?不思議と、いや必然的に、しっくりと来るラインナップが見つかった。「一致団結」は、2023年シーズンからキャプテンを務める浅村栄斗選手に。いま、彼ほどこの言葉に向き合っている選手はきっといない。

楽天グループが掲げる、「大義名分」「品性高潔」「用意周到」「信念不抜」「一致団結」というブランドコンセプト。もしもこの5つを、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手に当てはめてみたらどうだろう?不思議と、いや必然的に、しっくりと来るラインナップが見つかった。「一致団結」は、2023年シーズンからキャプテンを務める浅村栄斗選手に。いま、彼ほどこの言葉に向き合っている選手はきっといない。

常に周りを気にしながらも、言葉ではなくプレーと背中で引っ張る浅村選手が、2023年シーズンよりキャプテンを務める決断をした。そこには優勝への強い思いがにじんでいる。 国内FA(フリーエージェント)権を行使し、2019年よりイーグルスに加入。以来、チームの大黒柱としてバットで結果を残し続けてきたが、優勝という最大目標には到達できていない。自分一人の力だけではたどり着けない。そのことを強く感じていた矢先、石井一久監督からの「キャプテンはアサしか考えられない」との言葉に覚悟を決めた。 チームに足りないものは何か、自分が求められていることは何か。誰よりも考え、向き合っている浅村選手に「一致団結」をテーマに話を聞いた。すると、自身の役割やチームが上を目指すために必要なことが、この言葉とつながっていった。

「チームが団結するためには仲良くやることも必要ですが、それだけではだめだと思っています。やはりそこは勝負の世界ですから。チーム内競争もしながら団結力を高めるには全員で同じ方向に向かうことが大事。その思いがあれば誰かのミスを全員でカバーしようという気持ちも生まれてくるはずです。

そのために僕個人として重要視しているのが試合に出続けることです。出なくなると、同じ方向を向いてやろうという気持ちがぼやけてしまうこともあるんです。人間なので気持ちが切れてしまうことは起こり得ますから、いい時も悪い時も年間を通してずっと試合に出続けたい。それが選手としてもキャプテンとしても重要なことだと考えています。

一方で若手選手が試合に多く出場することもチームとしては求めていきたい部分です。若手が底上げしてくれれば、ベテラン選手や僕ら中堅選手もうかうかしていられないという気持ちにもなりますから。僕のポジションを簡単に譲る気はありませんが、チームが強くなるため、チーム全員で前に進むためにも若い選手が出てきてくれることを望んでいます。

チームが団結しながら強くなるためにはこのような若手と中堅、ベテラン選手が切磋琢磨することが必要ですよね。そこで僕が頼りにしているのが中堅やベテラン選手の存在です。今年からキャプテンを務めますが、一人でチームを変えるのは厳しいと思うので、僕だけではなくみんなで力を合わせることで若手もついてくるのではないでしょうか。そういったチーム力が試合になった時、劣勢の空気を変え、勝利へと好転させることにつながるのかなと。そういった試合を一試合でも多く増やしていくことが優勝を狙う上では大事になると考えています。

もちろんチームが苦しい時に僕がみんなを引っ張っていくこと、自分が犠牲になってでもチームを勝たせたいという自己犠牲の気持ちもさらに必要になる。これまで以上にチームの先頭に立ってやっていきたいですね。やはり勝ちたいので。僕自身も変われる、レベルアップできると思ってキャプテンを引き受けましたし、これをきっかけにしてチームも変わっていければいいなと。

チームメートはいいライバルであり、勝利を目指す仲間。いい時も悪い時もみんなで同じ方向に向かってやるということだけはぶらしたくない。チームワークをより高めるためにも、一致団結することが何よりも大事になってくると思っています」

TEXT: Chiharu Abe

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