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堀米雄斗の想いがカタチに。カルチャーとしてのスケートボードを体感できた3日間|UPRISING TOKYO

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スケートボードは果たしてただの「競技」なのか?ストリートカルチャーから生まれたそれには、勝敗や数字だけでは語りきれない、すくいきれない魅力がきっとある。そんな想いが間違いではなかったことを、日本発のスケートボード国際イベント「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」が、そして旗振り役となった堀米雄斗が示してくれた。

5月26〜28日の3日間にわたって、約15,000席を有する有明アリーナで開催された「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」。楽天と戦略的パートナーシップを結び、スケートボードの競技・カルチャーの発展を目指す東京五輪金メダリスト、堀米雄斗の想いを受けて楽天が主催したこのイベントは、いわゆる「スケートコンテスト(大会)」とは少し違うものだった。

「10代前半の若い選手が輝く場所を増やしていきたい。カルチャー全体でスケートボードを盛り上げていきたい」。

堀米のこうしたスケートボード界への想いをいかにカタチにするか。

結果、「すべての人にスケートボードの魅力を届け、価値を創造する存在となる」というビジョンが掲げられた。スケートボード独自の魅力を発信するために、競技性とカルチャー的要素を融合。順位を争う姿だけを観客に見せるのではなく、ファッションや音楽といった部分まで楽しんでもらうために。

総合演出には、日本現代アート協会の会長を務める書道家の憲真を起用。会場内に展示された、彼の手がけたアートワークも話題となった。そのほかにも、サブアリーナでは子どもたちがスケートボードに触れることができる体験会や関連ブランドの出店、グッズ販売も行われ、会場内外にはフードトラックも設置。そしてコンテスト終了後にはライブパフォーマンスも。初日はYouTuber兼アーティストユニット「スカイピース」とダンスデュオ「BetRay」が、2日目は新進気鋭のガールズユニット「GANG PARADE」と「ExWHYZ」が、最終日は世界的ハウスダンサーのMiyuが、自身が指導するメンバーとともに「Miyu Crew」として出演した。

観客の中には、おそらくスケートボードに詳しくない人もいたはず。それでもきっと、「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」を訪れたことで、カルチャーとしてのスケートボードを形作るエッセンスを満喫できたのではないだろうか。コンテスト以外の時間に、まるで野外の音楽フェスのように会場内を自由に散策していた観客の姿が、このイベントの成功を何より証明していた。記者会見での堀米の言葉が、いまも心に残っている。

「オリンピックだけじゃなく、ストリートカルチャーもどんどん伝えていきたい。スケートボードは本当に奥が深い。まだまだみんなが知らないことがいっぱいあると思うので、良いところをどんどん伝えていきたいですね」。

TEXT:Chiharu Abe

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